ホンダ、「太陽電池は淘汰を待って打って出る」

合い言葉は「脱シリコン」:日経ビジネスオンライン

ホンダは、大規模な設備投資は当面しない方針だ。ホンダ子会社のホンダソルテックの数佐明男社長は、「価格と量の競争には巻き込まれたくない。過当競争が進んでパネルメーカーの淘汰が一巡したら打って出る」と明かす。まずは、ホンダブランドを生かし、流通量が少なく手に入れにくいプレミアム商品にしたいという。
 
背景には、自動車メーカーとしての苦い経験がある。ホンダは1982年に日本車メーカーとして初めて米オハイオ州に組立工場を設立。当初引き合いが絶えず、月産800台規模の工場をフル稼働させていた。ところが、湾岸戦争を契機に受注がぴたりと止まる。一気に大量の在庫を抱えた経験から、「変動に強い生産工場にすることが至上課題であり受注生産が理想。1ギガワット規模の工場をすぐに作るのはリスクが大きすぎる。30メガワット単位で徐々に増強していく」(数佐社長)。本社の経営陣からも「在庫は大丈夫か」と日々、念押しされているという。

半導体は「強者総取り」、「先行者利益」が基本ですが、「弱者の戦略」は通用するかな? でもホンダが手がけた事業は、ほとんど全てが後発でしたからね。