「CAR GRAPHIC」誌 2009年8月号に「新型プリウス徹底テスト」という記事がありました。
この記事での新型プリウスは18.5km/Lの燃費、同行したインサイトは16.4km/Lということでした。 新型ゴルフも一緒に走ってましたが、燃費は13.8km/Lでした。
記事には「これ以上悪くなりえない数字」と書かれていましたが、気になるのはインサイトとの差がたった2km/Lくらいしかないこと。 先日のエントリーで書いた「NAVI」誌のテストでも似たような差だったし、結局そういうことなんでしょうか。 もうちょっと差をつけるかと思ったんですが。
でもプリウスの方が車格も上ですし、乗り心地もいいらしいので、クルマとしての総合的な出来はプリウスの方が勝っているのではないでしょうか。 CG誌には「プリウスではなくインサイトを選ぶ理由がない」とまで書かれていましたしね。
Car Watch 【特別寄稿】新型プリウスの無給油1000マイル超え挑戦記
インサイトは壇ノ浦PAで燃費をチェックして31.0km/L。九州に一度上陸してから引き返し、美東SAまで走って1085km、33.80L給油して満タン法で32.1km/L。燃費計の数字は30.8km/Lという数字になりました。(中略)
鹿児島ICの手前、桜島SAで新型プリウスの無給油記録チャレンジをギブアップ。1388km走って燃費計は33.1km/L。(中略)
ユラプリ号の熊本空港到着時点での走行距離は1677.2km、燃費計では34.5km/Lを記録しました。
エアロパーツが装備されているとはいえ、二代目プリウスが新型を上回ったことになります。 両方工場出荷状態で比較しても、新型と二代目で2km/Lも違わないかもしれませんね。 恐るべし二代目。
インサイトも立派な数字です。 これを見ると、新型プリウスの10%落ちがインサイトの燃費って感じでしょうかね。 タイヤを替えたとは書いてないので、工場装着(OE)タイヤのままでしょう。
ちなみにインサイトのOEタイヤは、ダンロップの SP SPORT 2030 と BS の TURANZA ER370
という普通のタイヤです。 ヨコハマ「Earth-1」などに替えれば、もっと伸びそうですね。
10%落ちならインサイトは十分戦えるでしょうし、より装備が充実していて大きいのに10%も燃費がいいプリウスはやはり大したものです。
プリウスが失ったもの、いや、捨てたもの2つ - 日経Automotive Technology - Tech-On!
一方、トヨタの公式見解の「コストダウン努力+適正利益」だって、根も葉もない話ではない。証拠を1つ紹介しよう。ハイブリッドシステムを司る「パワー・コントロール・ユニット」。2代目では、この中に「モリブデン入りの銅」「6.5%ケイ素の電磁鋼板」という2つの素材が入っていた。それが3代目では2つとも消えた。高額過ぎるからである。 (中略)
というような話を、7月14日に発行する「日経Automotive Technology」の最新号に書いた。チェーンをやめた理由、抵抗の少ない軸受け、無駄には働かないポンプ、渦を巻かないエアコンなども登場する。正直なところ“近視眼的に”書いた。それがお好きな方限定でお勧めする。
これだけ重箱の隅をつつく努力をしても、2代目をわずかに超えるに留まったのですから、いかに燃費を伸ばすのが大変かがわかります。