―HVでトヨタ自動車との違いをどう出すか。プラグイン、2モーターなどの開発は
「HVは特殊なものでなくなった。いかに経済合理性を伴う拡販をしていくかがキーになる。そういう意味でインサイトの価格と性能は十分に詰めた結果でいいところに落ち着いた。HVはいろいろ広がってくる。投入原資に対する効果がリーズナブルでなければ広がっていかない。1モーターのIMAは『シビック』以下の小型車クラスに適しているので広がりに期待する。それより大型系は2モーターがあると思っている。開発を加速する。プラグインハイブリッド(PHV)は2モーターをベースに駆動領域を広げる。EV寄りになる。PHVやEVは車としての合理性に欠ける面はあるがニーズはあると思う」
ということは、今のIMAのバッテリーをリチウムイオンにして容量を倍増させてプラグイン化、という安易な方法は取らないということですね。
他にも
―アイドリングストップ機構について
「増えるだろう。ハイブリッド車(HV)はみなアイドルストップする。シンプルなアイドルストップも実用上有効で、どう踏み込むかは課題だ」
―HV普及の見通しは
「20年後にはみんなHVになっているだろう。間違いなく燃費が良くなるから。ただモーターやバッテリーのコストなど課題があるから一気にはいかない。アイドルストップでも燃費は良くなる。それに回生能力をつけたのがHV。いろいろなタイプのHVが増えていく。2010年代の早い方に製品の10%がHVにと言っていたが、もう少し早くなるかもしれない」
―電気自動車(EV)へのスタンスは
「燃料を入れたら500キロメートル走れるというEVの実現性はない。ただ限られたコミューターの世界はあると思う。マイレージも伸びるだろう」
などなど。
ホンダとしてはハイブリッドの開発が最優先で、アイドルストップ車を出してるヒマはないんでしょう。