「レクサスのヤマグチさん」になれるでしょうか?:日経ビジネスオンライン
ホンダは企業規模の大きさの割に比較的「俺様がいい」で出来上がったクルマが多い。だから同じホンダ車でもかなり味付けが異なるし、モデルチェンジ(=開発責任者交代)でガラっと変わってしまうこともある。ただしレベルの高い「俺様」が多い印象だ。エンジニアの会社という伝統が、そういう人材を集めたのかもしれない。おもしろいのはマツダで、ここは組織的にクルマの乗り味を担保しようとしていた(過去形なのは最近この組織のことを尋ねたら、なぜか曖昧な返事だったからである)。
(中略)
ただ、こういう横断型の組織は会社の規模が大きくなればなるほど難しい。マツダくらいのサイズだからできたことなのかもしれない。実際、日産にも同じような組織があるようだが、ホンダと同じく開発責任者に「俺様」が多いうえに、ゴーン改革以降勢力を伸ばしているマーケティング部隊もいて、なかなか思うように機能できていないと聞いたこともある。
単なる「マーク」と「ブランド」の違いは「人格」があるかないかで、そのためには開発に携わる人が「俺様」でないとダメなんじゃないか? 「ブランド作って魂入れず」じゃダメですよ、ということです。