“EV原付カー特区”は可能か?

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浜松を“EV特区”に…EVならではの使い方を提案するNPO | Response.

原付と自動2輪、路線バスと観光バス、通勤電車と特急電車。身のまわりの乗り物の多くは、近距離用と遠距離用に分かれている。クルマもそうあるべきと考えた氏は、某メーカーのデザイナー出身という経験を生かし、原付規格の自動車(ミニカー)の開発に着手。当初はスクーターのエンジンを積んでいたが、2年前にEVにスイッチすべくHSVPを設立した。
 
ただしHSVPの目標はEVミニカーの市販ではない。彼らが開発するのはモーターを組み込んでプラットフォームだけとして、その情報を公開し、ボディは外部の会社に作ってもらう。パソコンのOSに似た考え方だ。
 
こうした手法を選んだのは、個性的なデザインが次々に登場するだけでなく、地域の中小企業を活性化し、技術伝承や人材育成に貢献できるという理由もある。小型車や軽自動車ではなくミニカー規格としたのも、保安基準が厳格ではないので中小企業が参入しやすいためだという。
 
しかし現状のミニカー規格はバイクの50cc(原付1種)に近く、定格出力は0.6kW以下、乗車定員は1名になっている。これでは実用性があまりに低いことから、125ccの原付2種と同じ1kW、2人乗りのミニカーを一定地域内で認めてもらう「EV特区」を目指している。

原付カーの保安基準が厳格でないのは、その数が極めて少ないからです。

もし保有台数の増加に伴い、原付カーの交通事故が多発すれば、間違いなく安全性能の規制が厳しくなるでしょう。 とくにコンパチビリティーの問題は深刻です。
そして事故問題が大きくなると、それを推奨した行政への責任問題となるでしょう。 事なかれ主義のお役所が認めるとも思えません。

特区にするのはいいですが、そこから出たら違法な乗り物になるというのもどうなんだろう? 島内のようにクローズされた地域ならまだしもね。


原付カーの可能性自体はあると思います。 タタの「ナノ」のように、クルマとバイクの中間の乗り物への需要はありますし、メーカーも関心を持っていると思います。
だからこそ拙速に走らず、保安基準の整備や道路交通法の改正などを、JAMAや警察庁を巻き込んで進めた方がいいと思います。