トヨタ、ロシア戦略再構築へ-中・大型車の投入増を検討:日刊工業新聞
トヨタ自動車はロシアでの事業戦略を再構築する。需要回復期に攻勢をかけられるよう、スポーツ多目的車(SUV)を中心に、現状より中・大型車を増やす方針。ロシアは「欧州では異質な存在で北米に近い市場」(トヨタ幹部)と見ており、6月に設置した「BRロシア室」でロシア独自の戦略を策定する。
トヨタのロシアでの2009年上期(1―6月)の販売台数は前年同期比56・4%減の4万2000台。現地生産する中型車「カムリ」は同25%減、小型車「カローラ」は同70%減。一方、SUV「ランドクルーザー」はカローラなどより販売台数は少ないが、同28%増と堅調だ。
こうした実績から、ロシア以外の欧州各国で需要のある小型車より、中・大型SUVなどを優先して投入する。低迷する高級車ブランド「レクサス」も景気が回復すれば需要が戻るとし、販売店網を拡充する。
その景気が戻るかどうかが問題だよね。
ランクルは中東でも根強い需要らしいです。
J-CASTニュース : トヨタ、大型車工場で「夜勤」再開 中近東で「ランドクルーザー」健闘
トヨタ自動車はSUV(スポーツユーティリティビークル)「ランドクルーザー」を生産する愛知県の田原工場で、夜間勤務を2009年8月31日から再開する。大型の「ランドクルーザー」は中近東で人気の高い車種だが、原油価格の下落により売れ行きが悪化していた。しかし原油価格が再び上昇して受注が増加し、増産体制に切り替える。(中略)
増産の理由についてトヨタ自動車広報担当者は、
「中近東で4月から、2車種の販売台数が伸びています。数%程度ですが、少しずつ回復してきています」
と説明している。
自動車メーカーにとっては、原油価格はある程度上がってくれた方が嬉しいのかもしれません。 先進国ではエコカーが売れるし、産油国では高級車が売れるからね。