【元麻布春男の週刊PCホットライン】 音楽CDが死んでいく時代
これまで音楽は、レコード、カセットテープ、CDなど、容器の大きさに合わせて売られてきた。アルバムは30cmのアナログLPの収録可能時間に合わせて、40分~60分ほどの音楽をセットにしたものだが、音楽流通の主流が配信になってしまうと、音楽をセットで購入する合理性がなくなる。リスナーは、自分が聞きたい曲だけ、曲単位で購入することが可能になるからだ。邦楽で3,000円するアルバムの代わりに、1曲150円の配信が主流になれば、音楽会社の売上げは減るに決まっている。音楽配信の利用がいくら増えても、CDの落ち込みをカバーできるハズがない。(中略)
音楽を販売する単位としてのアルバムがなくなると、統一されたテーマに沿って複数の楽曲を展開するコンセプトアルバムのようなものは作りにくくなる。また、曲と曲の間に挟むインタールードのようなことも難しい。30秒のインタールードにわざわざお金を払う人は少ないだろうが、インタールードであろうとタダで作れるわけではないからだ。'70年代のロックのように、コンセプトアルバムが主流になる必要はないが、それを許容できないビジネスモデルは、音楽にとって良いことではないだろう。
先進国ではそうかもしれないけど、全世界で考えればまだまだCDでなければならない国は多いです。
ただ、ベスト盤やコンピレーション以外のアルバムは、今後どんどん売れ行きが落ちていくのでしょうね。 自分はそれでも困りませんが。 もう欲しい音源はあまりないし。
LPレコードが出来てから61年経ちますが、今後は「名盤」というのは出ないのでしょう。 「ジャケ買い」も死語かな。
日本の場合は、iTunes Storeより「着うた」の方が、影響が大きいと思います。 CD未発売のCMソングとかがダウンロード件数No.1になったりしてますからね。