第5回 なぜリッツ・カールトンやトヨタの社員は、たくさんの行動規準を覚えられるのか:日経ビジネスオンライン
トヨタには、上司から部下へ“口グセ”として伝えられている、理念とつながった行動規準がたくさんあります。以下その一部ですが、みなさんがご存じのものも多いでしょう。
○ 三現主義(現地・現物・現実)。者に聞くな、物に聞け
○ カイゼンで現場は変わる。いわれたとおりにやるな、もっと上手にやれ
○ カイゼンは積極的に発表共有して、ヨコテン(横展開)せよ
○ とにかくやる、すぐやる。言い訳をする頭で、実行することを考えよ
○ 困難は不可能ではない。どうすればできるかを考えよ
○ よかった、で終わるな。それをどう仕事に生かすんだ
○ 現状や目標は数字にして「見える化」せよ
○ 五回「なぜ」を繰り返して、原因の原因となる真因を探せ
○ 事前の一策、事後の百策。早めに手を打てば一策ですむ
○ 個人を責めるな、仕組みを責めよ
○ 表面の動きにごまかされるな、中身を見よ。「動く」と「働く」はちがう
○ あきらめるな、努力は必ずだれかが見ている
○ モノづくりは、人づくり。目先の数字よりも、教育を重んじる
現場で語り継がれてきた言葉は、リアリティーにあふれた名言ばかりです。トヨタではこれらを、「風土になるまで続けろ、クセになるまで続けろ」といっています。これがトヨタにとって、より多くの行動規準を現場に浸透させるノウハウだったのです。
上司から部下へと“口グセ”で伝わっていくトヨタの文化は、他社が簡単に真似のできない強みです。しかし雇用環境の変化で、“口グセ”は上から下へ伝承されにくくなっています。契約社員や派遣社員にまで確実に伝えていくためには、行動規準として明文化し、教育システムや新たな仕組みを用意することが必要になってきました。
いやー、知らなかった。 三現主義は、本田宗一郎が言い始めたと思っていたんですが、いつの間にか”トヨタウェイ”になっていたんですね。
本田宗一郎もさぞかし喜んでいると思いますよ。 いやマジで。