asahi.com(朝日新聞社):ヤマハ発、国内3工場の生産中止へ 業績予想も下方修正 - ビジネス・経済
ヤマハ発動機は4日、今後3年程度で欧米向けの製品を生産する国内工場を10から7に集約すると発表した。世界的な不況で欧米向けの二輪車や船外機、四輪バギーの需要が急減したため。ただ、従業員は解雇せず、ワークシェアリングなどで対応する。業績悪化を受け、09年12月期の業績予想を下方修正した。 (中略)
国内の従業員数は約1万2千人(6月時点)。新規採用の抑制、系列外のパナソニックEVエナジー(静岡県湖西市)への出向(約200人)などを実施し、数年かけて約1100人を減らす。
また、09年12月期の連結決算について、売上高を当初予想から1500億円減の1兆1千億円に、営業赤字は300億円から870億円に、純損失は420億円から1820億円にそれぞれ下方修正した。「アジア向けは堅調だが、欧米市場での需要回復の兆しがみられない」としている。固定費削減や経費節減で、10年12月期の営業黒字化を目指す。
自動車各社は業績に回復の兆しが見られますが、補助金や減税の対象外である2輪やバギー、マリン関係しかやってないヤマハやカワサキは大変でしょうね。 必ずしも生活必需品という訳ではありませんから。
ヤマハの梶川社長「下期の見方を誤り、責任を痛感」 | Response.
当初、米国の需要が下期には底をつくと想定していたが、実際はまだまだ落ち込んでいる状態。「いくら減産しても追いつかない」と梶川社長は頭を抱える。
そのため、米国を含む先進国事業が当初の500億円の赤字から1000億円強の赤字に膨らむ見通しとなった。「これが営業赤字が大幅に悪化する原因」(梶川社長)
もちろん、もう少し早く対処していれば、これほどまでに赤字が膨らむことはなかった。梶川社長は4 - 5月の様子を見ながら対策を考えようとしたことを後悔したが、後の祭りになってしまった。
欧米での大型バイク需要の減退は、リーマンショックの前からあったハズですが、なんで何もしてなかったんでしょうねー。
ヤマハ、大幅な営業赤字でもアジア事業は黒字 | Response.
アジアの二輪車市場も世界同時不況の影響を受けて、全体はマイナスになっているが、ヤマハ発動機は「微増の状態」(梶川社長)という。
この上期の実績を見ても、インドネシアが51億円、タイが13億円、ベトナムが16億円など、アジア市場では125億円の営業利益を確保している。そして通期では、インドネシア137億円、タイ21億円、ベトナム36億円と、アジア全体で220億円の営業利益を見込んでいる。
インドネシアのHY戦争はどうなっているんでしょうか? 不毛な消耗戦にならなければいいですけど。
ついでの扱いでごめんなさい。
時事ドットコム:川崎重工、営業損益53億円の赤字に転落=受注不振、円高も響く-09年4~6月期
川崎重工業=2009年4~6月期連結は、売上高が前年同期比15.1%減の2567億円、営業損益は53億7400万円の赤字(前年同期は82億7400万円の黒字)に転落した。世界的な景気後退を受け、全部門で受注が減少。資材高や為替の円高も収益を押し下げた。
1QTRの決算短信を見ると、バイクやジェットスキーは汎用機事業ということになるのですね。 汎用機事業は1QTRで602億円の売り上げ、56億円の赤字だそうです。 ちなみに汎用機事業だけは、昨年も赤字(18億円)だったようです。
川崎重工にとってのバイク部門は、フィアットにおける自動車部門みたいなものですね。