「エンジンの回転数が高ければ、緩やかに落ちていきます。ですから、理論上は車を止める前に回転数を高めておけばいいとなります。ただ、これを運転のシーンで考えると、ドライバーがブレーキを踏むと、突然エンジンが吹き上がる・・・違和感がありますよね。そこで、違和感をなくそうとすると、あらかじめ回転を持ち上げるしかない。これで確かに違和感はなくなった。だけれども、回転を持ち上げるということは、その分、余計な燃料を消費するハメになる」(猿渡)。(中略)
「SISSは技術的にはものすごくおもしろいけれど、本末転倒だろう、と。過去、我々はエンジニアリングのエゴで失敗しています。あまりにも技術にこだわりすぎて、ユーザー視点で物事を見ていないのではって。それはまずいだろう、と。しかも、一過性の技術ではなく、今後、マツダの基幹の技術として育成しようという感覚がありましたから、ここの方針を間違えてしまうと、その後に禍根を残してしまう。ですから、マネージメントとも、社長、会長とも議論しました。ここまで技術のことを議論したことはなかった」(猿渡)。
マツダも大人になったもんだと。
ところで、振動の問題はアクティブ・エンジンマウントで対応は出来ないのかしらん?