asahi.com(朝日新聞社):うまくて強いイネ開発 「まずい」遺伝子を特定、排除 - サイエンス
今回は、日本を含む国際研究チームが解明したイネの遺伝子情報を参考に、遺伝子に目印をつける「DNAマーカー」という手法を用いて交配を繰り返し、どこにどのような性質をつかさどる遺伝子があるかを正確に突き止めた。
この結果、いもち病に抵抗性のある遺伝子と、食味を損なう遺伝子が非常に近い位置にあることが判明。陸稲を用いた従来の品種改良では、両方の遺伝子が同時に取り込まれるため、食味が悪くなることも分かった。
陸稲とコシヒカリ系の種を何代も交配させ、さらにコシヒカリとかけ合わせた結果、6千株のうち3株が、病気の抵抗性遺伝子を持ちながら食味を損なう遺伝子を含まない個体だと特定できた。この個体を栽培して性質が変わらないことを確認し、新品種となった。コシヒカリ系の種と何度も配合しているため、食味はコシヒカリとほとんど変わらないという。
遺伝子操作でやれればもっとラクなんでしょうが、消費者の懸念が強くて流通は不可能ですからね。
それでも遺伝子情報の分析によって、交配による改良の確からしさが飛躍的に高まったのは確かですね。