日産はなぜ中国で後れを取り戻せたのか?

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日産はなぜ中国で後れを取り戻せたのか? ~東風日産 中村公泰総裁に聞く | NEWS MAKER | ダイヤモンド・オンライン

販売店1店舗平均の販売台数は昨年で約1000台だったが、これは日系ライバルメーカーを上回る水準であり、現在も上回ったままだ。最近は1ヶ月以内、1週間以内に買いたいというホットなお客が増えている。中国のインターネット検索サイトで表示順位が上がるなど、東風日産の知名度も確実に上がっている。(中略)
 
新たな販売店の出店を主に内陸部で強化している。東風日産の販売店数は昨年342店あったが、今年6月時点で365店まで増えた。増えた店舗のほとんどは二級・三級都市にある。年末までには380店に増やす計画で、これで日系ライバルメーカーと比べても遜色のない販売網ができあがる。

ホンダやトヨタは、北米での高いブランドイメージをそのまま中国に持ち込んだので、アコードやカムリなど高価格のモデルが販売の中心でした。 いきおい、沿海部などの大都市中心の販売網を構築することになりました。
日産の場合は、弱みを強みに変えたと言えそうです。

もちろん追い風もあります。

単一のプラットフォームに軸を据えて、複数の車種を展開したことが当たった。東風日産の乗用車は6車種あるが、そのうち1車種を除いた車は、「マーチ」で作ったプラットフォーム(Bプラットフォーム)を使っている。遅れて中国に進出したが故に、また中国側の合弁相手が1社であったために、投資効率を上げようとプラットフォームを絞り込んだ。そこから顧客ニーズに対応した結果、車種構成が売れ筋の小型車に集中したということだ。
 
他の日系メーカーの場合、1.6リットル以下の小型車は品揃えが多くなく、この点で日産は有利になっている。

見栄えを重視する中国人には、コンパクトカーは売れないというのが定説でした。 トヨタもホンダも、一応1.3Lクラスはラインナップしてましたが、1.5~1.6Lクラスが手薄になっていたのは事実。
ホンダがシティ(1.5L)を発売したように、今後は各社とも力を入れてくるでしょうが、日産としても一度確保したプレゼンスを今後にどう生かすかが課題でしょうね。