電気自動車に求められる、“2つの顔”をもつモーター:日経ビジネスオンライン
モーターはコイルの巻き数を増やせば低回転向きに、減らせば高回転向きにと、性格を変えられる。それなら切り替えて、“二重人格”にしてしまおうと言うものだ。低回転向けから高回転向けに切り替える動作が「弱め界磁」である。
切り替えるにはスイッチが要る。巻き線を2分割し、全部使うか一部だけ使うかをスイッチで切り替える。スイッチには接点があり、黒く汚れて手間がかかる。(中略)
安川電機は、ここに半導体のスイッチング素子を使った。インバーターなどでも使うIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)だ。これなら接点も汚れない…というか、接点はない。(中略)これで、低回転でダッシュが良く、高回転で伸びの良いモーターが実現した。
実に面白い。 EVというのは本当に電車だね。
レシプロエンジンでバルブタイミングを変化させたり、気筒数を増減させたように、モーターの時代になってもこういう制御技術はどんどんと進化していくのでしょうね。