なぜホンダは太陽電池事業に進出したのか

自動車メーカーが挑む薄膜型太陽電池・ホンダソルテック(09/08/25) | NIKKEI NET 日経Ecolomy:連載コラム - エコ馬に乗れ

「もうひとつがCIGS系の薄膜太陽電池だ。実はある役員がこの技術を強力に推進した。この役員は既存の太陽電池工場を見学し、結晶シリコンの太陽電池の製造にエネルギーを大量に消費することに気づき、太陽電池をつくるためにエネルギーをたくさん使うのでは、本末転倒ではないかと考えたのだ。そこでシリコン系は他社にまかせ、エネルギー回収年数(エネルギー・ペイバック・タイム)が短く社会の役に立ちそうなCIGSをやれと主張した」
 
「さらにCIGSには加速要因があった。自前の技術で作れるということだ。結晶シリコン系だとシリコン材料を専門企業から買ってきて加工し電池を作ることになるが、CIGSは金属を自らの手で積層すればつくれる。これなら製造プロセスの中で製品を進化させられる余地が大きい。ホンダはものづくりに誇りを持っており、ものづくりの技術が勝負ということになったらホンダマンの魂が揺さぶられる」

「これなら自分達でも作れそう」と考えたんでしょうね。