たびたび取り上げましたが、今週末で終了ということなので、ようやく観てきました。
最初に点数つけちゃうと、58点というところですね。 60点はあげられないかなと。
久々に原作とのギャップに苦しめられた映画を観たなという印象です。
というか、原作を意識しすぎて自滅したように思います。 特に前半は原作の細かいエピソードを継はぎして、台詞もそのまま棒読みという感じ。 原作を読み込んだ人ほど辛いと思います。
お父さんの「お前はなんか違う」という台詞も、「何故そこで?」という場面で唐突過ぎます(観客にはなっちゃんのどこが違うのか伝わってないし)。 酔っ払ってポロッと言った一言、みたいにすべきだったのでは?
あと、原作では「心の声」のところを、本人に喋らせるものだから、説明くさくなってしまってます。 せめて現代の深津さんが(過去を振り返っての)ナレーションという形の方がよかったのでは?
もっとも悪い部分ばかりではなくて、深津さん演じる現代のシーンとか、原作にはないシーン(川での野宿とかとっくみあいのシーンとか)はとても良かったです。 途中で評価は40点切るくらいまで落ちたのですが、これらのシーンでだいぶ持ち直しました。
出演者はおおむね頑張っていたように思います。 特に少女時代、高校時代を演じた子たち。 原作と違ってみんなかわいくて、男子にいじめられているシーンはリアリティに欠けましたが。 数年後には、みな綺麗な女優さんになっているでしょう。
今週で終わりなので、もう1日1回の上映になってますが、お客さんは結構多かったです。 嫁は結構泣いてましたので、男性と女性では評価は異なるかもしれませんね。