NIKKEI NET(日経ネット):ウィルコム、返済延長要請へ 私的整理、PHS継続し再建急ぐ
PHS大手のウィルコムが、三菱東京UFJ銀行など取引金融機関に約1000億円の債務の返済期限延長を求める方向で最終調整に入ったことが18日、明らかになった。私的整理の1つで第三者機関が仲介する事業再生ADR(裁判外紛争解決)手続きに入る方針を主力銀行などに伝えた。約450万人の加入者がいるPHSサービスを継続しながら、経営再建を目指す。
債務の減免や貸出債権の一部を株式に振り替える「債務の株式化(デット・エクイティ・スワップ)」には踏み込まないもよう。政府の認定を受けた第三者機関「事業再生実務家協会」の事前審査を経て、来週にも正式な手続きに入る見通しだ。
先日、消費者金融のアイフルも事業再生ADR手続きに入るという報道がありましたね。
アイフル私的整理へ 事業再生ADR活用 銀行に返済猶予を要請 - MSN産経ニュース
クレジットカード子会社のライフなども含めた債務残高は約2800億円。今月末から、金融機関に借入金の残高を維持してもらい、返済スケジュールについても延長を要請する方針だ。ただ債務の免除などは想定していない。
小型犬を使ったテレビCMで知名度を高めたアイフルだが、平成21年3月期の連結最終利益は前年比84・5%減の42億円。顧客が過去に払いすぎた過払い金(利息)の返還を求める請求が高止まりしているほか、借入額に制限を設ける総量規制や上限金利引き下げを盛り込んだ改正貸金業法の完全施行を来年6月に控え、新規融資や利息収入も減少している。
さらに、メガバンク傘下のアコムやプロミスと違って独立系であるため、金融危機以降、「大手とはいえ、資金調達が厳しくなっていた」(業界関係者)。
潰すと影響が大きい企業の再建方法ということなんでしょうか?
ウィルコムの話に戻ると、先月末に今後を危ぶむ記事が出ていました。
ピッチのウィルコムが大ピンチ 社長更迭も前途多難 - ITmedia News
PHS事業が先細りし、XGPの先行きも不透明となるなか、業を煮やしたカーライルの下した決断が、人事の刷新だった。
喜久川氏の後任の久保田氏は、カーライルの強い意向で社長就任が決まった。カーライルの安達保氏自らが会長に就くことからも、そのいらだちがうかがい知れる。
人事が公表された際、今春にも実施されると報じられていたカーライルによる増資がいまだに行われていないことも明らかになった。増資はXGPのインフラ整備に必要な資金の調達が目的とされてきた。
結局、いくら技術的に優れていると主張しても、世界標準から外れた規格では廃れていく運命なんでしょう。
いずれ身売りということになれば、買うのはドコモかソフトバンクなのかな。 XGP用の事業免許は欲しいでしょうからね。
NIKKEI NET(日経ネット):ウィルコムの格付け、R&Iが3段階引き下げ
格付投資情報センター(R&I)は19日、ウィルコムの発行体格付けと社債格付けを3段階引き下げて「ダブルBマイナス」にするとともに、格下げ方向での見直しを継続すると発表した。事業再生ADR(裁判外紛争解決)の手続きに入るとの方針が伝わったことを受け、「このままでは資金面の問題をクリアできない可能性が高まっていると考えられる」としている。
もうほとんどジャンクと言ってもいいですね。