【東京モーターショー】ダイハツ工業、2気筒の軽自動車用ガソリンエンジンを展示 - クルマ - Tech-On!
現在、軽自動車のエンジンは3気筒。各気筒の排気量が約220ccから約330ccに増えることによって燃焼室の容積に対する表面積の比(SV比)が小さくなり、放熱損失が減る。また、機械損失も2/3にはならないが、小さくなる。ボア・ストローク比は1.1と、若干のロングストローク。
当然心配になるのが振動である。2気筒エンジンは180度位相のクランク軸を持つ。二つのピストンは同時に上下することになる。これをクランク軸のカウンタウエイトだけで打ち消そうとすると、横方向の振動が出てしまう。このため1次バランサを使って振動を抑えるのが常識だった。軽自動車が550ccだった頃、各社とも2気筒エンジンを持っていた。ダイハツ自身やマツダは2軸の1次バランサを使っていたが、富士重工業は1軸バランサで済ませていた。ダイハツは、慣性主軸マウントなどの技術が発達したことを前提に、今回は1軸バランサを採用した。1軸ではエンジンのロール方向の振動が完全にしは取りきれないのだが、マウントの位置との工夫で最小限にできる。振動特性で3気筒以上を実現することが、商品化の条件だという。
自分も軽自動車クラスのエンジンは、もう一度2気筒を検討してもいいんじゃないかと思います。 あと、シリーズ型ハイブリッドの発電用エンジンね。