F1 : バトン、パーティーはしばしお預け - BUTTON - F1-Live.com
ノルベルト・ハウグ(メルセデス・ベンツ・モータースポーツ副社長)はレース後、その喜びをこう述べた。
「2年連続で、カーナンバー22をつけたイギリス人ドライバーがメルセデス・ベンツエンジンを搭載してブラジルGPを5位でフィニッシュして世界選手権に勝つ。なんという偶然の一致だろう」
まったくね。
ところで、前半の快進撃が嘘のように低迷したバトンですが、「チャンピオンにふさわしくない」という意見もあるようです。
第16戦ブラジルGP「バトンに問う、チャンピオンの資質」【F1 09 続報】
ウェバーの今季2勝目も、2位に入ったクビサや3位ハミルトンの健闘も、すべてはバトンのチャンピオン決定の前には霞んでしまった。当たり前に走る、ということすら難しいとされるタイトル決定戦で、バトンは当たり前にレースをこなし、必要とされる結果をちゃんと残した。当たり前とは、果敢に上を狙い、クレバーに状況を判断し、最後まで諦めずに走り切ることだ。初タイトルを前にそれをまっとうすることがいかに難しいかは、先人たちが口を揃えて唱えていることである。くだんの資質に関していえば、疑いようもない。
そのとおり。 そのとおりなんだけど、ファンというのは、やはり強いチャンピオンを見たいんだと思います。
F1 : 心も懐も太っ腹なバリチェロ - BUTTON - F1-Live.com
恋人である道端ジェシカさんを日本に残してブラジルへと乗り込んだバトンは、報道陣に「予選後はなんて厳しいんだと思って、病気になったような気がしていた」と認める。
「ジェシカがいないから、全部自分でやらなきゃいけなかった。実は昨夜(土曜日)、男性スタッフに僕の部屋に来て一緒に過ごしてくれないか聞いたりもしたんだ。寝るのが難しくなるだろうと分かっていたからね」
そんなバトンを思いやるのはシーズン途中までチャンピオンシップを争ったレッドブルのマーク・ウェバー。ブラジルGPを制したウェバーはレース後にこう話している。
「彼(バトン)はきっとすごくナーバスになっていたはずだ。この数週間、いろいろと強がっていた部分があるはずだから、ようやく安心して眠れるだろう」
いい奴すぎるぜ、ウェーバー。
なにはともあれ、おめでとう、バトン!