持続可能性なき融資は悪

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禁酒法時代に入った中小企業金融、サラ金。これからは闇金が跋扈する? :katolerのマーケティング言論

銀行から相手にされないリスクのある企業にカネを貸し込むことでビジネスをやってきた商工ローン業者と、担保をとった商売しか経験のない銀行マンとでは、リスクに対する感覚や対処方法に雲泥の差がある。中小企業の経営者も必死だ。これまでは、自分を追い込んでくる商工ローン業者とギリギリのやりとりをしながら、タイトロープを渡ってきたのだが、そのロープがばっさりと切られてしまった状態だとA社長は天を仰いでうめいた。(中略)
 
さらにサラ金業者たちを震撼させているのが、借り手に対する総量規制の問題である。
過重な返済地獄に陥らないために、借り手の年収の三分の一までしか、融資できないという法律が成立し、その施行が来年2010年に迫っているのだ。
 
この法律は、一見、借り手保護を目的としているように見えるが、果たしてそうか。
総量規制でサラ金業者からもカネを借りられなくなった人々は、違法な貸金業者、いわゆる「闇金」に走ることは必定だからだ。また、既存のサラ金業者たちは、総量規制の施行を戦々恐々の思いで見つめている。融資金額にキャップが課せられ業績悪化が見込まれるのはもちろん、借り入れができなくなった消費者が次々に自己破産に走る最悪の事態も予想される。自己破産者は一説では60万人に達する見通しだという。自己破産を避けようとしたら、行き着く先はやはり闇金だ。

闇金に頼るくらいなら、さっさと自己破産すべきだと思います。 今は民事再生(個人再生)手続きもあるので、持ち家を失うこともありません。 早めに司法書士に相談してみるべきでしょう。

中小企業の資金繰りが大変なのはわかりますが、そういう自転車操業を続けた先に、展望は開けるんでしょうかね?

本当に技術を持っている会社や人なら、潰れても拾ってくれるところはありますよ。 ムリに延命させるよりも、立ち行かない会社はさっさと潰して、また新しい会社を起業できるような環境を作っていくことが大切なのではないかしらん?

とはいえ、

ニッポン密着・政権交代:追加の担保は「あなたの生命保険」 メガバンク、非情 - 毎日jp(毎日新聞)

東京近郊のベッドタウンにある山元さんの工場の周りには、同業者の工場が軒を連ねていた。ところが、安価な海外製品とバブル後の不況の影響を受け、周辺の製造業は91年からの15年で3分の1近くが廃業。工場は次々とマンションに姿を変えた。
 
親から継いだ会社を守ろうと必死だった昨年秋、未曽有の不況が襲ってきた。07年8月に8000万円あった売り上げは3分の1に減った。「約束を破りたくない」と融資の返済は続けてきたが、従業員10人に辞めてもらわざるを得なかった。
 
8月下旬、気がつくとインターネットで自殺の方法を調べていた。「死んで責任を取るしかない」。首をつろうと考え、会社の今後を部下に指示した遺書を書き、清潔な服に着替えた。明け方、恐怖心を和らげるため睡眠薬を飲んでロープの前に立った。吐き気が止まらなかった。こらえていると、人の姿が見えた気がした。「まだやることがあるんじゃないか」。そう思った瞬間、意識を失った。

こういう話を読むと、そんなドライに割り切れるものではないというのも分かります。
でも... 自殺するくらいなら、借金なんか踏み倒してしまった方がいいと思います。