トヨタ労組、赤字前提に一時金要求の算定式見直し検討

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NIKKEI NET(日経ネット):トヨタ労組、一時金要求の算定式見直し検討 「今期も赤字」前提に

トヨタ自動車労働組合(鶴岡光行執行委員長)は17日、愛知県豊田市で定期大会を開き、来春の労使交渉で年間一時金要求のベースとなる算定式の見直しを検討する方針を打ち出した。トヨタは2009年3月期に戦後初の連結営業赤字となり、今期も赤字の見通し。利益が出ることを前提とした従来の算定式は実態にそぐわないと判断、見直しを議論する。
 
トヨタ労組はこれまで年間一時金の要求額を決める際、「基礎部分」(基準内賃金の5カ月分)と、トヨタの単独営業利益に連動する「業績反映部分」、従業員の努力などを織り込んだ「総合加算部分」の三要素をもとに算出していた。ただ会社業績が赤字に転落した際にどう要求額を組み立てるかという点が課題として浮上していた。

本来的な意味からすれば、「赤字になったら賞与は出ない」のが当たり前です。 でも日本の大企業は赤字でも出るんですよね。 ちなみに株主への配当も、赤字なのに継続したりします。 なんだかよくわかりません。

とはいえ、取引先などへの世間体を考えて、月給を低く抑えている分を賞与で補うという構造があります。 実質的に賞与が生活給への補填に使われている実態もありますので、急に賞与がなくなると住宅ローンが払えなくなる従業員が続出します。

ただ、基礎部分が5ヶ月という設定に妥当性があるのか、という点については議論が必要でしょうね。