川崎重工業は8日、ブラジルの全額出資子会社で二輪車の生産を開始したと発表した。川重が南米で二輪車を生産するのは初めて。約1700万(約8億5000万円)を投資して年産能力2万5千台の工場を構え、スポーツモデル「Z750」「ニンジャ250R」を生産。2010年に現地生産車と日本とタイからの輸出を合わせて年7千台の販売を目指す。生産機種は順次増やす。
ブラジルは先進国に比べ経済回復が早いうえ、所得増加で二輪車も趣味性の高い中・大型クラスが拡大傾向にある。中・大型を得意とする川重は現地組み立てに乗り出し販売増につなげる。(中略)
ブラジルの二輪車市場は09年は150万台(前年比20%減)、うち250cc以上の中大型は16万台(20%減)の見込み。川重によると10年には全体170万台、中大型18万台、11年には全体190万台、中大型20万台とピークの08年水準に戻る見通し。二輪車市場の9割はホンダとヤマハ発動機が占める。
昨年、直接管理する子会社による販売を始めた川重の09年販売は、サンパウロを中心とするディーラー23店を通じて3千台の見込み。輸入関税の影響を抑えられる現地生産機種を順次拡大し、10年に7千台(シェア4%弱)を狙う。
二輪の生産拠点としては2.5万台は小さいですが、現状の販売台数から考えると大きな投資です。 それでも成長市場に賭けようということなんでしょうね。