「レクサスES350」ユーザーの1割が「暴走経験」

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asahi.com(朝日新聞社):米レクサス運転手、1割が「暴走経験」 当局調査に回答 - 愛車

報告書によると、回答者のうち59人が「意図しない加速を経験した」と答え、その中の35人は全天候型フロアマットを敷いていた。NHTSAは、ゴム製のフロアマットが前方にずれた場合、マットの「溝」にアクセルペダルが引っかかり、固定されてしまうと指摘した。
 
マット以外では、「暴走」するとブレーキを踏む力や停止までの距離が、それぞれ通常より約5倍に増すと指摘。また、高級車を中心に普及してきたエンジンの始動・停止ボタンの問題に言及。ボタンを3秒以上押し続ければ停止はするが、取り扱い説明書に記載されていなかった。

ほんとに!? にわかには信じられない内容ですが、これほどの高率で経験があるというのは重大な問題ですね。
我が家のスパシオはゴムマットは敷いていませんが、大丈夫かな...

「スターターボタン」の長押しの件も、他メーカーにとって他人事ではありませんね。

ただ、ユーザーが敷いたゴムマットが原因だとしても、そういうものが挟まってアクセルペダルが戻らなくなる構造自体が問題ですよね。 普通は社内規格とかでテスト方法とか決まってて、そういうことがないようにしてるんだけど。

asahi.com(朝日新聞社):トヨタ、車体改良の意向 アクセルなど380万台対象 - 愛車

入手した文書によると、トヨタは、米連邦自動車安全法に基づく法的リコールと同等の手続きを踏むことに同意。3カ月ごとに進み具合を報告する。法的リコールの前提となる欠陥の存在は認めていないが、任意の措置として無償で改良する意向を示した。
 
通知を受けたNHTSAは、ホームページで情報の開示を始め、改良の対象部品を「車両の速度制御・アクセルペダル」とした。トヨタは現在、対応を検討中。具体策は不明だが、アクセルとブレーキの両方を同時に全部踏み込んだ場合に電子制御システムで車を減速させたり、アクセルペダルの位置を動かしてマットと接触しないようにしたりする方法が考えられる。
 
また、NHTSAは、暴走した場合、ブレーキを約5倍の力で踏まないと止まらない点などを問題視。これらは米国以外でも共通する構造上の問題とみられる。日本では同様の事故やトラブルの報告は明らかになっていない。だが、原因次第では、日本にも問題が波及し、トヨタは対応を迫られる可能性がある。

単なるマットの交換だけでも、1台1万円として380億円の費用が掛かる訳ですが、アクセルペダルの構造変更や電子部品の交換も必要になると、1000億円を超えるかもしれませんね。 でも改修費用よりも、イメージダウンの方がはるかに深刻な問題でしょう。 実際に亡くなった方もいる訳ですしね。