さて、ウェルチやイメルトが率先してリーダーとして変革を起こしているのと同じような取り組みを、私たちレベルでも要求されています。そのためには、まず自分自身が変わらなければなりません。人間誰しも「これならできる」「ここならできる」といった“安住の地”を持っています。この殻から飛び出して、新たな地に自分をさらすことができるか。
このチャレンジによって、“安住の地”が広がります。そして、それに甘んじることなく、もう1回、殻を破っていく。この繰り返しがないと、自分自身の成長は止まってしまいます。同じようなことを続けているだけでは、だんだんと終わっていくという感じになりかねません。
自己変革というのは本当に難しいです。
自分の状態がどん底であるとか、状況が崖っぷちならまだ火事場のなんとかで乗り越えられます。 なまじ万事順調で、何も変える必要がないように思える時に、新しいチャレンジをするというのは勇気がいることだと思いますね。
イメルト(米ゼネラル・エレクトリック[GE]の会長兼CEO[最高経営責任者]であるジェフ・イメルト氏)に、「リーダーの役割は何か」と聞くと、いつも同じことを2つ言います。「人を育てること」「変化を起こすこと」。本当に、これだけですね。
中間管理職では「日常管理」のウエイトも大きいのですが、これはリーダーに限らず社員全員がやるべきことという意味でしょう。
「人材育成」と「変革」。 この2つの軸で、自分の上司を見てみるのも面白いですね。