自動車製造に参入を行う、というのは、何に比べてなのかわかりませんが、簡単と言い切れるものでは無い、と思うのです。何より、内燃機関の開発=自動車製造の肝、だと言い切ってしまわれているようで、ともすれば、それは、エンジン開発以外に従事している他の自動車技術者達に非常に失礼に思えたりするのです。自分は技術者ではありませんが。(中略)
自動車メーカー自身、比較的、他の業界に比べて、圧倒的に合従連衡が緩やかだったことも事実でしょう。
その理由として、特に日本の自動車業界は国からの許認可事業、という御旗があったがために、他の業界に比べて甘えられる環境があったのでは?と言われたら、自動車業界自身、自分達に危機感が薄いのでは無いか?と指摘されたとしたら、個人的にもそう感じる部分は多々ありますが。
大体の主張は自分の考えと同じなんですが、いつから日本の自動車業界は国からの許認可事業になったんだろう? 特振法案って成立してたんだっけ? 確かに形式認定を受けるのは非常に大変なんで、参入障壁といえなくもないですが。
本田宗一郎が怒るよ。
でも「自作PCが作れるなら、サーバーメーカーになれるのか」というのは、とてもよい比喩ですね。 感服しました。
だいたいね、自動車製造業って、そんなに儲からないんですよ。 売上高が大きいから確かにビッグビジネスではあるんですが、利益率なんて10%もいきません。 それでいて設備投資は膨大だし、人もたくさん雇わないといけない。
売ったクルマに不具合があればリコールして直さないといけませんし、補修部品も10年以上供給しなければなりません。
それでいて、新車を発売しても全然売れなくて、開発費を回収できないなんてこともあります。
お金を儲けたいなら、もっと他のことをやった方がいいです。
EV時代になれば、ビッグ3ではなくスモール100が主役になるという話もあります。 夢があっていいですね。
でも四輪よりよっぽど参入しやすい二輪業界で、中国の電動バイクメーカーに押されてホンダやヤマハが苦境に陥っているという話は聞きません。 もしも電動化で異業種から参入があるというなら、まず先に二輪でそれが起こるはずです。
中国で電動バイクが売れ始めているのは知っていますが、今のところはエンジンバイクとは別ジャンル(電動自転車?)で売れているのだと思います。
中国製の横型エンジンなんかみても、品質は別にして製造(加工、組み立て)はそんなに難しくないです。 むしろモーターやPCUを作る方が、よっぽど難しいでしょうね。
バッテリーのコストダウン/性能向上によって、いつかは電動バイクがエンジンバイクと同列に語れる日が来るでしょうが、一夜にして産業構造がひっくり返るようなことは起こらないと思いますよ。
せのお
はじめまして。こんにちは。
元のエントリーを記述しました妹尾(せのお)と申します。
この度はご紹介ありがとうございました。
>いつから日本の自動車業界は国からの許認可事業になったんだろう? 特振法案って成立してたんだっけ?
特振法は成立していないはずです。
>確かに形式認定を受けるのは非常に大変なんで、参入障壁といえなくもないですが。
まさにその型式認定を受ける必要がある、ということを表現するのにあたり、多少誇張した記述になってしまったことは否めません。ただ、以前、三菱ふそうがリコール問題で揺れていた時、型式認定の書類申請を出していたにも関わらず、自動車メーカーとしての体質を問われてなかなか申請がおりなかったこともあったか、と思います。こういったことから、自動車メーカーが組み立てだけできれば「自動車メーカー」として名乗れる状況になく、国が認めないと実質発売できないことも事実か、と考えています。
>本田宗一郎が怒るよ。
きちんと説明する前に殴られそうですね。
これからもよろしくお願い申し上げます。
ダブリン市民
せのおさん、はじめまして。 わざわざコメントを頂きまして、ありがとうございます。
許認可事業うんぬんは、分かってて茶化しました。 ごめんなさい。
確かランサーセディア・ワゴンが形式認定おりなくて、発売できなかったんですよね。
放送や通信など、真の意味での許認可事業とは違いますが、債務超過になっても「大きすぎて潰せない」として救済されるという、大企業ならではの甘えがないとは言えないですね。
こちらこそよろしくお願いします。