トヨタの通期営業赤字が半減へ

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トヨタの通期営業赤字が半減へ、プリウス・金融事業好調で(ロイター) - Yahoo!ニュース

トヨタ自動車<7203.T>は5日、2010年3月期の連結営業損益が従来予想の7500億円の赤字から3500億円の赤字に縮小する見通しだと発表した。国内でエコカー減税や新車購入補助金により5月に発売したハイブリッド車、新型プリウスの販売が好調なほか、各国の支援策や金融事業の好調が寄与する。
 
前年同期は4610億円の赤字だった。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト17人の予測平均値は2438億円の赤字となっている。
 
10年3月期の業績予想は、売上高が従来の16兆8000億円から18兆円に7.1%上方修正。当期損益は従来の4500億円の赤字から2000億円の赤字に半減する見通し。
 
10年3月期の世界販売台数計画は従来予想の660万台から703万台に上方修正した。うち国内販売は202万台から213万台に引き上げ5年ぶりに前年を上回る見通し。
 
想定為替レートはドル/円92円から93円に変更した。ユーロ/円は131円から132円に変更した。

それはどうなんでしょうか?

内訳ですが、

2009年4―9月連結営業損益は1369億円の赤字となった。前年同期は5820億円の黒字だった。販売台数が前年同期比26.4%減の313万台に落ち込み9100億円の減益要因となったほか、為替変動でも3200億円の減益で、原価改善(2100億円)や固定費削減(3900億円)による増益分でカバーできなかった。(中略)

一方、2010年3月期予想が赤字にとどまる理由について「(09年)7─9月は金融事業が貢献し黒字化したが、下期は為替など響き赤字になる」と説明。

上期の営業赤字が1369億円で通期が3500億円ですから、下期は2131億円の営業赤字ということですね。

ところで想定為替レートなんですが、

日興コーディアル証券の河田剛シニアストラテジストは、トヨタの決算内容について「系列部品メーカーの上方修正などから上振れもある程度予想していたが、期待していたほどではなかった。赤字幅縮小だけでは株価へのインパクトは小さい」と述べた。想定為替レートが1ドル93円と、日産<7201.T>(通期90円)などと比べて円安であることから、「日産やホンダ<7267.T>のように上方修正期待は見込めない」と指摘する。
 
なおトヨタ広報部は、同社の想定為替レートは「決算資料作成時の実勢レートを便宜的に採用しており、予想・想定しているわけではない」と説明している。

ホンダも通期で1ドル90円です。

【決算】トヨタ自動車の2009年4~9月期は減収・赤字決算,通期上方修正も厳しい状況続く - クルマ - Tech-On!

2009年度上期では赤字決算となったが,直近の四半期である同年度第2四半期(2009年7~9月期)に関しては,営業損益,当期純損益共に黒字である。売上高は4兆5416億円(前年度同期比24.0%減),営業利益は580億円(同65.8%減),当期純利益は218億円(同84.4%減)だった。各国政府主導の市場刺激策により市場全体の需要が持ち直したほか,トヨタ自動車が以前から取り組んでいた緊急収益改善策の効果が少しずつ出始めているという。 (中略)
 
通期業績の見通しを上方修正したが,それでも下期(2009年10月~2010年3月期)に関しては営業赤字という予測である(単純計算で下期は2131 億円の営業損失となる見通し)。その理由としては,主要通貨に対する円高の進行(上期実績は1ドル=96円,1ユーロ=133円だったのに対し,下期見通しは1ドル=90円,1ユーロ=130円),市場刺激策終了後の需要の動向が不透明であること,当初上期に予定していた費用(設備投資,研究開発費など)が下期にずれ込むことなどを挙げる。

ホンダのように、下期を1ドル85円で想定したらどうなるんでしょうね?

トヨタ9月中間期決算…全地域で販売台数が減少、出遅れ感否めず(レスポンス) - Yahoo!ニュース

トヨタ自動車は5日、2009年度第2四半期決算を発表した。それによると、第2四半期累計の販売台数が下記の通り全地域で減少したことが明らかになった。
 
国内90.3万台(前年同期比11.1%減)
北米90.4万台(同33.3%減)
欧州43.5万台(同24.8%減)
アジア42.2万台(同17.2%減)
その他地域46.6万台(同40.8%減)
 
このように、全地域で販売台数が大幅に減らしたのはトヨタだけ。同業他社は中国・アジア地域で健闘しており、ほとんどが同地域で販売台数を前年同期よりも増やしている。例えば、こんな具合だ。
 
ホンダ43.8万台(同3.1%増)
日産33.2万台(同19.3増)※
スズキ51.4万台(同3.0%増)
マツダ8.5万台(同35.0%増)※
三菱自動車7.6万台(同35.7%増)

中国で減税の恩恵にあずかれなかったのが痛かったですね。 日産はトヨタのシェアを喰ってしまいましたもん。

トヨタ、2010年中国販売80万台へ―市場急拡大に対応|GAZOO.com

トヨタ自動車は中国での来年の販売台数を80万台程度に引き上げる。来年は複数の全面改良車を投入する予定で、現地合弁の生産スピードを上げるなど効率性を高めることで、生産能力の78万台を上回る販売台数を目指す。中国は世界の自動車市場の中でも回復速度が速まっており、今年は米国市場を抜いて世界一の市場となる見通し。トヨタの世界販売でも、中国の回復率は他地域を大幅に上回っており、中国市場の存在感が増している。(中略)
 
中国は今年の生産台数がすでに1000万台を超え、年間で1200万台程度になると見られている。市場拡大に合わせトヨタは今後、ファミリーカーの投入などラインアップを拡充していく方針。11年には広州トヨタに欧州の3列シート車「ヴァーソ」を投入するなど中国向けの商品ラインアップを強化する。中国での販売拡大に向け、年間10万台規模の長春新工場も引き続き検討している。

1.6L以下の現地生産車が少ないのが弱みですね。