勝間和代が語る『結婚のすすめ』

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結婚のすすめ(1) 35歳独身限界説 - 勝間和代の『誰でも出来る』日本支配計画

私は、離婚を2度していますが、結婚をしたこと自体は、全く後悔していません。今でも、結婚はしたほうがいいと思っています。
 
結婚のメリットは、かなり多いと私は考えています。一方、結婚しないことのデメリットは、35歳までは顕在化しません。結婚は楽しいことばかりではありませんが、独身でいるよりも、様々な経験をする機会があります。その経験の積み重ねの有無で、思考の幅に差が出てきてしまうのが、だいたい35歳ぐらいです。私はこれを勝手に「35歳独身限界説」と名づけています。
 
この35歳という年齢は、私の感覚的なもので、特別な根拠はないのですが、複数の企業経営者もこの説に賛同しています。自社の社員の中でも未婚者が増えていて、35歳を超えた未婚の社員には、仕事熱心というよりも「仕事へのしがみつき」が生じてきていて、以前は職場のエースだった社員も職場の化石になる、と嘆いている経営者が多くいます。もちろん35歳を超えた未婚者全員がそうなってしまうわけではありません。しかし、35歳を分岐点に、結婚という経験の有無が、人格形成に大きな影響を与えているということは、多くの人の実感にも合っているかと思います。

結婚が人格形成に影響を与えたか? 自分は33で結婚しましたが、そんな「実感」は全くないですね。 「仕事にしがみついて、職場の化石になる」というのは、女性に限ったことじゃないかとも思いますが。

結婚するつもりなら、早めにした方がいいとは思いますが、年齢を区切って焦る必要は全くないと思います。

肝心の「効用」についてですが、

社会には色々な考え方の人がいるということを頭で分かっていても、実感として理解することはなかなかできません。しかし、自分と違う環境に生まれた、違う価値観を持っているパートナーとの生活を維持するうちに、社会の多様性について、自分の問題として理解をできるようになります。(中略)
 
私自身も、独力での子育てが難しかったため、地元保育園を始めとして、地域コミュニティへ参加するようになりました。そして、保育事情を理解するにつれて、子どもを巡る社会問題への関心が深まり、子どもたちの世代に継続できる日本を考えたいと思うようになりました。結婚をし、子育てをしたことで、私は初めて、自分の子どもたちが受け継ぐ社会は、私たちの世代よりも、よりよいものであってほしい、と心底願えるようになりました。そして、今、私は、色々な社会活動に積極的に参加しているのです。

こういうことを言う人は、自分の周りにも多いです。 とくにオヤジに。

「結婚してないヤツには、一家の大黒柱としての仕事にかける責任感がない」
「子供がいないヤツには、他者に対する慈しみの心が少ない」

人の数だけ人生があるわけで、その人が折々に行った選択にも、理由はさまざまのはずです。

結婚・出産すれば視野が広がるといいますが、むしろ自分たちの問題(子育て)に視野が狭まって、他者(結婚しない人や子供を持たない人)の立場が理解できない人が多いように思います。 思い上がりもいいところですね。
かつて自分たちもそうだったハズなのですが、独身や子なしを過渡期ととらえて、それが不完全であると決めつけているんでしょう。


毎日新聞をはじめ、さまざまなところで「結婚の効用」を語っている勝間女史ですが、ご本人がまだまだ結婚したいんでしょうな。
勝間女史にはその豊富な経験から、「離婚の効用」をこそ語って頂きたいものです。