米国のある空港で乗り継ぎ便を待っていた際、同行していた数人の部下に「こんなこと書かれて悲しいですよね」と、読んでいた米紙USAトゥデーをみせた。見出しには「利益至上主義のトヨタ」とあった。
当時のトヨタはまだ業績が好調で、ゼネラル・モーターズ(GM)の世界販売を初めて抜こうかという時期だった。豊田氏は米国民感情の微妙な変化を感じつつ、「本当に愛されていたら、こんな書かれ方はないだろう。トヨタは大きくなりすぎたんじゃないか」と漏らした。
トヨタの「利益至上主義」は、今に始まったことではないでしょう。
初代カローラ発売以降は、「二番煎じだろうが猿真似だろうが、三河モンロー主義だろうが、なんと言われようと構わない」というスタンスでやってきたのだと思っていました。 そして、それがトヨタの強さだったのだと思います。
本当に愛されたいのなら、まず他者を愛することですね。