日本の産業界は20年をムダにした

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日本の産業界は20年をムダにした:日経ビジネスオンライン

『ザ・ゴール』は米国では1984年に出版されているが、その邦訳をゴールドラット博士は2001年まで許さなかった。
 
理由は日本企業の国際競争力が抜きん出ており、そのギャップを埋めて貿易不均衡を解消する必要があると考えていたからだ。つまり、日本はSCMの目標だった。
 
「日本はほかの国とは違う。特別な国だ」とゴールドラット博士は言う。海外のSCMの専門家から、そう持ち上げられて違和感を持つ日本人は筆者だけではないだろう。 (中略)
 
一方、「日本は20年をムダにした。成功に安住し、次のステップに飛躍しようとしなかった。その結果、今ではトヨタでさえキャッチアップされ、競争力を全く失ってしまった」とゴールドラット博士は指摘する。
 
今回の博士の新刊は『ザ・ゴール』の時とは対照的に日本先行発売だという。既にキャッチアップは終わったということだろう。とても喜んではいられない。

『ザ・ゴール』は読んでないのですが、『クリティカルチェーン』は発売されてすぐ買って読みました。 とても面白かったです。

クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?
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5 制約理論はプロジェクトマネジメントにも適用が可能なのか?
5 TOCのまとめ
5 デス・マーチにならないための一つの回避策・・・
5 トヨタ生産方式の発展系をプロジェクト管理に適用するとこうなる?
5 小説形式だが、十分に現実的。逆に実務経験が無い人には理解が難しいほど。

当時は現役の設計者だったので、納期遅れがどうして発生するのか興味があったんですよね。
ただBPRみたいなのは、トップダウンでやらないと動かないものなんで、なんの権限もない個人的にはいかんともしがたかったですね。
また読み返してみようかな。