ATOKまだまだ頑張る 「for Android」「for iPhone」を開発中

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「ATOK for Android」「ATOK for iPhone」開発中 - ITmedia +D モバイル

ジャストシステムが12月8日、一太郎2010とATOK 2010の発表会で、日本語入力システム「ATOK」のロードマップを公開。そこには「ATOK for iPhone」や「ATOK for Android」の文字が記載されており、それぞれのプラットフォームで利用できるATOKを開発中であることを明らかにした。
 
iPhoneの日本語入力システムは、OSに最初からセットされているものしかなく、その変換精度は決して高いとは言えない。どのような形で提供されるのかはまだ明らかではないものの、iPhoneでATOKが利用できるようになるなら、多くの日本のユーザーは代金を払ってでも購入すると思われる。Androidにはオムロンソフトウェアの「Wnn」や、オープンソースのIME「OpenWnn」があるが、やはり使い慣れたATOKを選ぶユーザーは多いだろう。
 
このほかにもジャストシステムは、「ATOK for Google Chrome」や「ATOK for Enterprise」、さらには「Cloud ATOK」「RIA ATOK」「Web ATOK」など、さまざまなプラットフォーム向けに多様な形態で対応していくと説明。日本語入力システムとして、また入力・校正ソリューションとしての進化を続けていく姿勢を示した。

うーん。 どうなんでしょう。 もちろんATOKは優れたIMEだと思いますが、「Google日本語入力」(←名前をもうちょっとなんとかしてほしい)が出たことで、ATOKを積極的に選ぶ理由は減ってしまったように思います。

「ATOK」はiPhoneやAndroidに対応へ Google参入は「歓迎」 - ITmedia News

Google日本法人が公開した「Google日本語入力」について佐藤さんは、「ATOKの競争相手はマイクロソフトやアップルの無料IME。GoogleのIMEも無料という意味で同じだ。新しい取り組みで日本語入力への注目が集まり、ウェルカムだ」と歓迎した。

同じじゃあないんだけどね。

OSバンドルのIMEの場合はそのOSでしか使えないんですが、「Google日本語入力」はクロスプラットホームです。 しかも無料の。

「Google日本語入力」開発者が語る、その狙い - ITmedia News

同IMEのキャッチフレーズは「思いどおりの日本語入力」。公開後、「歴女」といったネットで頻出する流行語や芸能人の名前など、一般のIMEでは変換が難しい単語に強いことが話題になった。小松さんとともに開発を始めた工藤さんは、「Webのありのままを反映したエンジン」と表現する。
 
IMEのコアとなる変換エンジンは、Googleがクロールで取得した膨大なWebのデータから構築した統計的言語モデルを活用して構成した。単語が登場する頻度の情報をデータベース化し、ランキング化することで変換精度を高めるというアプローチを取っている。辞書もクロールしたデータから機械的に生成することで、人力では難しい専門用語や新語などを網羅的に収録することが可能になっている。
 
その豊富な語彙数や無料というインパクトから他社製IMEとの比較も注目されているが、及川さんは「現在のIMEに対する不満より、Chromeもそうだが、われわれが作るならどういうものが作れるのか、という点が立脚点になっている」という。「他社との差別化はゴールにしていない。人の頭の中に浮かんだものをそのまま出すにはどうすればいいかということを考えている」。新しいアプローチを提示することで、縮小しつつあるIME市場が活性化するのでは── とも話す。

ATOKが「Yahoo!」的なIMEだとしたら、「Google日本語入力」はまさしくGoogleらしいIMEということができるでしょうね。