リコーは「いい意味でヘンタイ的なカメラメーカー」

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永山昌克インタビュー連載:ユニット交換デジカメは成功するか?――リコー「GXR」開発者に聞く - ITmedia +D LifeStyle

――レンズ交換という発想にはならなかったのですか?
 
福井氏: 企画当初にさまざまな検討がありましたが、その中で「リコーへの期待って何だろうか」と考えました。当社は、一部のユーザーから「いい意味でヘンタイ的な、変わった思想のカメラを出すメーカー」と言われることがあります。そんな会社が、普通のレンズ交換式カメラを出して果たして面白いのか、それがユーザーの期待に応えることになるのかと。
 
同時に、レンズ交換式が本当にベストな形なのか、という疑問もありました。フィルムの時代はそうだったかもしれません。しかしデジタルの場合、レンズだけが画質を決めるわけではありません。レンズと撮像素子、画像処理エンジンの3つが重要です。しかも、当社にはレンズの資産がありません。だからこそ、すでに市場にあるレンズにとらわれず自由な発想をすることが、結果的にユーザーの期待につながると考えたのです。

リコーGXRが発表されたときは、その意気は買うものの欲しいとは思わなかったのですが、50mm相当のマクロレンズというのはいいですね。 どんなボケ味になるのか、ちょっと気になります。

ユニット交換なら撮像素子は密閉ですから、ゴミをふるい落とす機構なんて不要だしね。 最初からEVF内蔵して強力なストロボを装備しているとか、バリアングル液晶を装備しているとか、ボディ側のバリエーションにも期待したいですね。 もちろんカラーバリエーションも。

写真で見る、変身デジカメ「GXR」 - ITmedia +D LifeStyle

GXRはボディ内に撮像素子を持たず、「レンズ/撮像素子/画像処理エンジン」が一体化したカメラユニットを交換することで、さまざまな撮影シチュエーションに対応する。カメラユニットとしては、まず、APS-Cサイズ(23.6×15.7ミリ)の有効1230万画素CMOSセンサーと35ミリ換算50 ミリ F2.5-22の「GR LENS」、画像処理エンジン「GR ENGINE III」を搭載した「GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO」と、GR DIGITAL IIIと同様の1/1.7型 有効1000万画素CCDと35ミリ換算24~72ミリ F2.5-4.4の光学3倍ズームレンズ、画像処理エンジン「Smooth Imaging Engine IV」を搭載した「RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VC」の2つが用意される。
 
今回お借りしたのは、ボディならびにカメラユニット「GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO」。装着した状態で一見するとレンズ部分だけが飛び出しているように感じられるが、ボディのグリップはしっかりとつかむことができるので、手にして構えてみると意外なほどに安定する。ただ、重量は約470グラム(レンズキャップ込み、実測値)と、コンパクトカメラとして考えると重量級の部類に入る。

470gといったら、ほとんど一眼レフに近いですね。
APS-Cサイズの撮像素子を持ったコンパクトデジカメといえば、シグマのDP1およびDP2を思い出します。

シグマ デジタルカメラ DP2
シグマ (2009-04-24)
売り上げランキング: 1833
おすすめ度の平均: 4.5
4 使い勝手に多少の難はあるが画像は十二分に満足
4 玄人による玄人の為の…現在、最高の写りを実現するコンパクト機!
3 正直満点はあげられない
5 ★★神レベル★★
5 簡単に透明感のある写真が撮れます!

価格的にはGXRは10万円強とDP2のほぼ倍くらいになりそうなんで、競合することはなさそうですが。 カメラの完成度としても、リコーの方がシグマより遥かに良い仕事をするでしょうし。

「挑戦する、そのための1台」――リコー「GXR」詳報 - ITmedia +D LifeStyle

現在発表されているカメラユニットはAPS-Cサイズの撮像素子と標準マクロレンズを組み合わせた「GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO」、小型CCDと標準ズームレンズを組み合わせた「RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VC」の2種類だが、「2010年の早い時期」(同社)には高速撮影可能なCMOSセンサーと35ミリ換算28~300ミリのレンズを組み合わせたユニットも投入される予定だ。

日常で使いやすい3倍ズームと、ポートレートや草花の撮影で使う標準マクロに、10倍ズームと速射可能な素子が加わる訳ですね。 良いラインナップです。
単焦点広角レンズ+APS-Cという、GR DIGITALの上位版は出さないのかな? あと動画撮影に特化したユニットとかも面白そうです。

実売価格が手の届くあたりまで下がってきたら、買ってしまうかも!?