独VWがスズキに最大20%出資へ、週内にも発表=関係筋(ロイター) - Yahoo!ニュース
ドイツの大手自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)<VOWG.DE>が、スズキ<7269.T>に最大20%を出資する方向であることが8日、明らかになった。複数の関係筋がロイターに明らかにした。早ければ週内にも正式発表する。
成長するアジア市場で有望企業を取り込みたいVW側と、次世代環境車開発や後継者問題などから、大手グループの傘下入りを検討していたスズキ側の利害が一致した。今年1─6月の販売台数ベースはVWが326万台、スズキが115万台。合算すれば441万台となりトヨタ自動車<7203.T>の356万台を抜いて世界最大手となる。
時価総額から換算すると、VWの出資規模は2500億円規模になる可能性がある。複数の関係筋によると、VWは20%の株式取得後、3割以上の株式を取得し、長期的にはスズキを子会社化したい考えだ。
インド市場攻略を考えても、2500億円なら安い買い物でしょう。
ただ、鈴木修会長が引退したら、VWの子会社になってしまいそうですね。
asahi.com(朝日新聞社):スズキとフォルクスワーゲン、資本提携を発表 - 愛車
スズキとVWの提携は、仏ルノーの出資を仰いだ日産自動車のように、経営危機に追い込まれた末の再編劇ではない。スズキは小型車を安くつくる技術に優れ、VWは中国やブラジルをはじめとする新興国市場に早くから営業基盤を築いた「勝ち組同士」だ。
VWがスズキへの出資比率を高める可能性について、鈴木氏は「自主独立でやっていく」と否定。役員派遣など人的な交流もせず、お互いの本社に事務所を設け、情報交換の迅速化を図るという。
確かに「PSA・三菱自」連合とは違いますね。
とはいえ、この資本提携でスズキの技術力が上がるとか、VWが安いクルマを作る技術を得るなんてことはないでしょう。
なぜならGMと提携していたときでさえ、スズキとGMの間に相乗効果はほとんど無かったのですから。
鈴木会長は、「VWの技術を取り入れる」と言ってますが、EVだってスズキ単独で問題なく作れるでしょう。 せいぜいバッテリー調達コスト(工場の設備投資)が下がるくらいじゃないかな。
「安くクルマを作る」というのは企業体質にかかわることなので、真似しようとしても出来るものではありませんしね。
それでもVWと提携したのは、「寄らば大樹の陰」以外の何ものでもありません。 これは依存するという意味ではなく、単に雨風をしのげればいいというだけのことでしょう。
ただ、そうやっていられるのも鈴木修会長が健在な間かもしれませんが。