“GM後”の懸案を片付けたスズキ、来年は社長交代も:日経ビジネスオンライン
長年、経営リスクと指摘されてきた世代交代への環境は、VWという新たなパートナーの出現で整った。来年には兼務している社長ポストに長男の鈴木俊宏取締役専務役員(50歳)が就くものと見られる。技術屋の俊宏専務は、デンソーで約10年修行した後の94年に入社。GMへの出向や国内工場長、商品企画、国内外の営業担当など社長候補として主要ポストでの経験を積んできた。
今回のVWとの提携交渉には会長とともに当たり、大手と渡り合う最後の帝王学も修めた格好だ。新社長就任後も修氏は会長にとどまって権限委譲を進めることになる。鈴木会長の経営の真骨頂は、世界的な自動車メーカーになっても「中小企業」の視点を失わないことだ。
ふーん。 また世襲なんだね。 確かに「中小企業」だわ。
ただ、VWはスズキの経営権取得への野望を隠そうとはしていません。
傘下の11ブランドのほとんどで株式の過半を握る。現時点でスズキへの出資比率引き上げの計画はないというが、中長期的にはどうか。
「時間の問題だ。米ゼネラル・モーターズ(GM)とスズキの関係を振り返ってみよう。まず1981年にGMがスズキの5.3%の株式を買収し、98年にスズキはGMに10%まで出資比率の引き上げを認めた。さらに、20%まで許したのは2000年になってからだ。
このように、スズキは我々のこれからの行動をじっくり観察するだろう。19.9%の株を取得するVWにとって、信頼関係の構築が最重要課題だ。毎日、ビジネスを積み重ね信頼に足ることを証明していく」
鈴木修会長の目が黒いうちは、VWも手を出さないでしょうが、その先はどうなるかわからないですね。