「BMWっぽい?」 新興国でホンダのブランドイメージが高い理由

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トヨタを凌ぐ高級品?新興国で広がる 「ホンダ=BMW」の意外なイメージと 中国新ブランド「理念」の正体 | エコカー大戦争! | ダイヤモンド・オンライン

新興国市場を巡っていると、こうした「一般の日本人には到底理解も想像もできないようなホンダのイメージ」が浸透していることに驚かされる。
 
これはけっして、給与水準で比較して新興国が先進国(日米と旧西欧)より低いため「舶来品が押し並べて高級品」という解釈ではない。あくまでも、ホンダ単体のイメージが「BMWっぽい高級感」なのだ。(中略)
 
こうした、日本と日本国外での「ホンダのイメージの乖離」の存在を、一般的な日本人は知らない。いや、ホンダ本社、国内事業所(熊本、埼玉、鈴鹿、栃木、浜松製作所)、本田技術研究所などで従事しているホンダ社員の多くもが、この現実を自覚しておらず、彼らは心の中にいつも「(創業以来の)ホンダらしさ」を忍ばせている。

マレーシアでもそうでしたよ。 アコード(日本ではインスパイア)の現地価格は500万円以上します。 それでも日本より売れてるんじゃないかな?

高級といえば、ホンダには「アキュラ」というブランドがありますが、

さらに言えば、アキュラは必ずしも「ホンダの上」に位置するブランドではない。レクサスの場合、現行の価格帯として明らかに、トヨタの上だ。つまり、レクサスの狙いは「プレミアム」。だがアキュラは違う。アメリカ各地で過去、アキュラ販売店の営業マンを取材したが、セールスマニュアルにあるのだろうか、皆同くこう言う。
 
「アキュラはレクサスとはポジショニングが違う。アキュラはプレミアムではなく、ホンダをよりハイランクにしたスポーティなブランドだ」。

今はどうだか知りませんが80年代の米国では、同じブランドの自動車ディーラーは10マイル以内に近づいて配置できないという法規制(いわゆる「10マイル法」)がありました。
ビッグ3は複数ブランドで展開していましたからこの制約を回避できしたが、当時の日系メーカーは単一ブランドでしたから、都市部では不利になります。
「アキュラ」が導入されたのは、この規制をかいくぐるためだと言われていました。

以上のように、日米欧、そして新興国各地で様々な展開を見せるホンダのブランド戦略。こうして世界全体を見回してみると、日本でのホンダのイメージだけが孤立した存在に思える。だから「ホンダ=BMW」だの、「ホンダ=理念」などと言われても、日本人にとってはチンプンカンプンだろう。だが、そうした日本国外での姿こそが、ホンダの実像なのである。

80年代まではまだ、「ホンダはバイクや軽四を作ってた会社」というイメージを持つ人が多かったです。 団塊の世代より上の「いつかはクラウン」世代なんかは特にね。
バイク屋に毛が生えたような、狭くて小汚い販売店。 シェア5%くらいの「ニッチ企業」というのが、当時のホンダでした。

マツダ、三菱自とのドングリの背比べ状態から抜け出して、業界3位を確立したのは90年代半ばを過ぎてからです。
自分のようなアラフォー世代が免許を返納するような時代になれば、世間的な見方もかなり変わってくるのでしょう。
それでも舶来品と同列に考えることはないと思いますが。