不況期には、落ち込みは覚悟するが、競争相手よりは小さな落ち込みを狙う。しかし、そこで投資をするから好況期がきたときの成長率を市場平均より高くできる。つまり、縮むときは産業平均より少しよく、伸びるときは平均よりもかなり高い。これを私はジャンプアップ作戦と名づけた。不況期に力を蓄え、好況期に一気にジャンプするのである。
これを好況・不況のサイクルがくるたびに何回か繰り返していると、自然に市場シェアが高まっていく。ついには、トップ企業を追い落とせる。問題は、このジャンプアップ作戦を取れるだけの、戦略的地図と投資余力、そして経営者の決断が企業の側にあるか、である。80年代末から90年代半ばのサムスンには、明らかにそれがあった。そして、その同じパターンを液晶でも実行し、そこでも成功したのである。
確かにね。 自動車業界でいまそれをやろうとしているのが、現代自でありEVにおける日産なのかもしれません。
ただ半導体(液晶も半導体です)の場合は、プロセス技術の進化スケジュールがあるので、それを前提に戦略を立てられますが、自動車の場合は景気に左右されますからね。 全く同じ戦略は通用しません。 EVに関してもHVと違って、先行者利益があるかどうかは微妙なところです。