電気自動車開発のSIM-Drive、最初の試作車開発に参加する企業・団体を発表 - グリーン・カー - Tech-On!
先行開発事業第1号では、2013 年頃に大量生産することを目指した電気自動車の先行開発車を試作する。試作する電気自動車では、既存の電気自動車と同等の電池搭載量で、既存の電気自動車の約2倍にあたる航続距離300kmを目指す。ただし、長い航続距離が必要なのは市街地走行時ではなく、高速走行時であるとの認識から、この航続距離は、100km/h定速走行時を想定しているという。
この数値を達成するために、伝達損失のないアウタロータ型のインホイールモータを採用するほか、車両の空気抵抗を大幅に減らすのことを目指す。空気抵抗を低減しながら車内空間を十分に確保し、かつ美しいデザインを実現するため、デザインディレクターに、イタリアPininfarina社でデザインディレクターを務めた奥山清行氏、チーフデザイナーに「Eliica」 のデザインを手がけた江本聞夫氏、デザインゼネラルマネージャーとして欧米やアジアでデザインビジネス経験のある畑山一郎氏が参加する。
試作する電気自動車の候補としては、軽自動車、小型車、中型車、高級車などが考えられるが、実際にどのクラスの車種にするかは、今後参加団体による協議により決定する。
きっと革新的なEVが開発されるのだと思いますので、とても楽しみですね(棒読み)。
ところで参加企業ですが、
今回公表された参加団体は以下の通り。
IHI、いすゞ自動車、井上製作所、イリソ電子工業、岡山県、オリンパス、サンデン、セリオ、ダイナックス、田中貴金属グループ、帝国ピストンリング、 THK 、東京電力、台湾TECO Electric & Machinery社、東特塗料、鳥取県、ナノオプトニクス・エナジー、西三河開発株式会社、ニッカン工業株式会社、日本航空電子工業株式会社、パイオニア、東日本電信電話、ベネッセホールディングス、三井物産、ミツイワ、三菱自動車工業、三菱商事
ほかに、名前を公表しない企業を含めた合計は34 団体と発表されている。名前を公表しない企業の中には、複数の電池メーカーや、自動車部品メーカーが含まれているという。
クルマの制御系電装で実績のある会社はほとんどないですね。
SIM-Drive、EV先行開発車事業第1号をスタート - 夏には第2号の開始も計画 | エンタープライズ | マイコミジャーナル
同先行開発車はインホイールモーター方式として磁石のついた回転子がコイルの巻かれた固定子の外側に配置されるアウトローター式ダイレクトドライブ型を採用。こえにより、従来のEVが採用している自動車のエンジン位置にモーターを設置する方式(オンボード方式)と比べて、最大30%の航続距離の伸長が期待されることとなる。
目標は「既存EVと同程度の重量のバッテリと同じものを活用し300kmの航続距離の実現」(同)。これは街中での走行距離を足し合わせた結果ではなく、高速道路などで時速100km程度で走行した際の航続距離(エアコン非稼働時)で、本体とバッテリは別売りと考えると、本体について「量産(年産10万台)を意識し、一般に人々が買っても良いかなと思う値段。例えば150万円くらいを目安にしたい」(同)としており、量産展開も意識した技術開発を進める計画。
ところでインホイールモーターの場合、機械式ブレーキはどこに置かれるのかな? あとパーキングブレーキも。