夢と苦労を詰め込んだGXRの設計(上) - @IT MONOist
もし将来、「こんな機能を付けたい」というリクエストが出たとき、いま自分が考えた部品がネックになり、実現できなかったとしたら? そこで、システム拡張のバリエーションが1つ減ることになる。「われわれの検討結果が、GXRの未来に、確実に響いてしまう!」――GXRの設計を通して、「製品の発展性」というテーマは篠原氏たちに、常に付きまとい、大いに悩ませることになる。
「設計のはしばしで、『いまのこのレンズとこのレンズなら、これでいいよね?』『いや、待て!』という問答をしょっちゅう繰り返していました。GXRは先々で、いったいどう進化していくか? いつも企画担当と侃侃諤諤(かんかんがくがく)と議論していましたが、お客さまの要望を100パーセント予想するのは到底不可能でした。設計の中でそのあたり、どうしても『こうなった時は?』『こういう使い方をするとしたら?』という具合に煩雑になりがちでしたね」(篠原氏)。
でも、そういう開発って大変だけど楽しいよね。 夢があるもの。
将来が楽しみです。