NIKKEI NET(日経ネット):マツダ、フォードとの中国合弁解消 現地企業と折半出資へ
マツダは06年から中国の合弁会社「長安フォードマツダ汽車」(重慶市)でマツダ車を生産。合弁会社には中国メーカーの長安汽車が50%、フォードが35%、マツダが15%を出資し、重慶市と南京市に計2工場を持つ。
関係者によると、3社は生産体制の分割で大筋合意した。南京工場を分社し、マツダと長安汽車の2社の折半出資による合弁に切り替える見通し。フォードは重慶工場を長安汽車と2社で運営し、実質的にマツダとフォードで中国生産を分割する案を軸に調整中だ。
タイではフォードとの合弁で「マツダ2(デミオ・セダン)」を生産していますが、中国くらいの市場規模があれば、単独でもやっていけるということなんでしょう。
NIKKEI NET(日経ネット):マツダ、「フォード離れ」加速 環境車など、新たな提携必要
マツダが中国で米フォード・モーターとの合弁生産を解消するのは、生産や販売の戦略策定で「フリーハンド」を手に入れ、中国での事業展開を加速するのが狙い。フォード離れを進める一方で、トヨタ自動車とはハイブリッド車で提携する。マツダが世界市場で生き残るには、環境車や新興国事業で他社との新たな提携も必要になりそうだ。
マツダは2003年に中国大手の第一汽車集団に主力車「アテンザ」の生産を委託した。当初は第一汽車との関係を軸に中国事業を拡大する計画だった。
スバルがトヨタとの提携後も、独自性をある程度維持出来ているように見えるので、マツダとしてもトヨタに対する警戒感は薄れていたりしてね。
<追記>
ずいぶん時間がたちましたが、続報です。
マツダは米フォード・モーター、中国・長安汽車の3社合弁による製造会社「長安フォードマツダ汽車」を再編することを決め、中国政府に申請した。中国でのビジネス強化が目的。3社合弁を分割し、マツダ、フォードがそれぞれ長安汽車と折半出資会社を設立する形態に切り替えると見られ、再編完了まで2年程度を要する公算が大きい。
現在、長安フォードマツダには長安汽車が50%、フォードが35%、マツダが15%を出資しており、重慶市と南京市に完成車工場を持つ。
再編後は長安―マツダが南京工場で、長安―フォードが重慶工場で生産する見通し。
当初は否定していましたが、火の無いところに煙は立たずということですね。