NIKKEI NET(日経ネット):トヨタ社員の元当局職員、「リコール調査終了促す」 米報道
米ブルームバーグ通信は12日、トヨタ自動車の米国法人がリコール(回収・無償修理)などを管轄する米運輸省高速交通安全局(NHTSA)の元職員2人を1994年と2003年に雇い入れ、「この2人がトヨタ車の不具合を巡るNHTSA側の調査を終了するよう手助けした」と報じた。
報道によると、元職員はトヨタ社員としてNHTSAと協議し、意図せぬ急加速に関する調査を終了するよう説得したという。少なくとも4件の調査がリコールに至らずに終結されたとしている。
トヨタの米国法人は「2人がしたことは当局への情報開示や透明性に合致するものだった」(広報)とコメントした。トヨタのリコール問題を巡っては今月下旬から3件の議会公聴会が予定されており、不具合対策を巡るNHTSAとの協議の内容も焦点の一つとなる見通し。
あちゃ~。 これでますます信用をなくしてしまいそうですね。 課徴金取らてれも仕方ないかも。
詳細です。
リコール逃れ“天下り”の影 トヨタ車、元当局者2人が調査終了に関与?- SankeiBiz(サンケイビズ)
裁判所資料によると、2002~03年モデルの「カムリ」や「ソラーラ」などを対象とする調査の終了をNHTSAに働き掛けたのは、トヨタのワシントン事務所で規制問題担当のバイスプレジデントを務めるクリストファー・ティント氏と同氏の部下のクリストファー・サントゥッチ氏。ティント氏は1994年、サントゥッチ氏は2003年にそれぞれNHTSAから直接トヨタ入りした。
どの自動車メーカーにもNHTSA関連の問題の担当者がいるが、そのポストに元NHTSA当局者を採用しているのは、主要メーカーではトヨタだけかもしれない。米ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーター、クライスラー、ホンダの広報担当者らはそれぞれ、車の不具合をめぐる対応でNHTSAを担当するNHTSA出身者はいないと説明している。(中略)
ジョン・クレイブルック元NHTSA局長は「トヨタがNHTSAを欺いたか、NHTSAが自ら混乱したのか。この問題をめぐってNHTSAには多くの火の粉が降りかかるだろう」と話す。
NHTSAの元当局者が調査終了を働き掛けた4件はいずれも電子制御スロットルシステムの不具合が原因で意図しない加速が起きるとの苦情に関するものだった。同社は同システムが問題だったとは認めていない。
これで電子制御スロットルに問題があってこっそり修正していた、なんてことになったら... 考えるだけで恐ろしいですね。