トヨタ、販売済み車両のソフト バージョンアップを商品化

トヨタ、「コンピューター・チューンアップ」を商品化|GAZOO.com

トヨタ自動車は既販車の環境・安全・快適の性能向上を狙いとした「コンピューター・チューンアップ」を商品化する。これまでマイナーチェンジなどのタイミングをとらえて、システム制御用コンピューターのプログラムを改良して各種性能の向上を実現してきたが、登録済みの車両では基本的に初期の設定性能のままとなる。トヨタではパソコン用ソフトのバージョンアップを参考に、ユーザーに有償などで改良ソフトを提供する仕組みを構築する。ただ、「関連法規の改正も必要」(同社幹部)と見ており、今後、国土交通省などとも協議していく。

DBWの急加速問題で揺れる中、挑戦的な企画ですね。
そのうちクルマにもアンチウィルスソフトが載るようになるのでしょうか。

方向性としては、正しいとは思います。

自動車メーカーでは新型車を開発する時点で最新のプログラムを開発して燃費や安全、快適などの性能を制御するシステムを構築・採用しているが、その後のソフト/ハード両面からの技術革新により、より高度な制御が可能になるケースも少なくない。
 
例えばハイブリッド車(HV)「プリウス」の場合、1997年に発売した初期型では燃費が1リットル当たり28・0キロメートルだったが、その後の商品改良によって初代モデルの最終型では31・0キロメートルまで向上した。こうした商品性改良ではエンジンを含むハイブリッドシステムのプログラム変更で実現した部分もある。今後、HVや電気自動車など、コンピューター制御を多用したモデルが多くなる中で、こうしたプログラム改良により性能向上を実現できるケースも増加するものとみられる。
 
トヨタでは、既販車ユーザーが希望すれば販売店でプログラムを書き換えるなど、燃費改善など商品性の向上に資する作業を提供したい考えだ。対象はエンジンを含むハイブリッドシステムやブレーキ、エアコンなどを想定している。
 
ただ、環境や安全に関係する性能については、国交省による審査や型式認定とも関連するため、関連法規の改正も必要になる。このためトヨタは、他の自動車メーカーとも共同して国交省への働きかけを強めていく。

問題は安全性とか違法改造対策を、どうやって担保するかでしょうね。