愛着が強いほど、裏切られたときの反動も大きい

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いま私のガレージに、VWマークがない理由:日経ビジネスオンライン

ガラス張りの立派なフロントで来意を告げる。たっぷりと待たされた挙げ句に、「このようなことを担当する者がいませんので…」と冷たいお言葉が返ってきた。会社の仕組みとして担当窓口が無いのであれば、トップに訴えるしかあるまい。「ご担当の方がいないならば、社長にお目に掛かれませんか」と聞くと、「社長はここへ来ませんので」と返された。
 
では私はどうしたら良いのか、さあウチに言われましてもねぇ、と不毛な問答をしていると、やおら従業員一同がサっと立ち上がり深々と頭を下げた。社長“ご出社の儀”である。にこやかに笑顔を振りまきながら店内に歩み入る社長。さすがは稀代のセールスウーマン。日経ビジネスを始め、多くの雑誌でお見かけする顔。見事な押し出しの大貫禄である。
 
「あの方が社長ではないのですか?」
「そうですけど」
「ここへは来ないのでは?」
「……来ましたねぇ……」
 
私も会社員のはしくれだ。ご多忙な社長にアポ無しで合わせろと本気で無茶を言うつもりは無い。しかし、その場を誤魔化して取り繕おうとする対応をあからさまに見せつけられると、これはみなさま、かなりシビれますよ。結局「担当者から連絡させます」となり、私は凹んだままの心とニュービートルで店を後にした。

その社長は現在、横浜市長になられている方ですね。 こういう下々の社員の対応をみると、「表の顔」と「社内に向ける顔」に落差があるんだろうなと思います。

それにしても企業ベッタリの日経BPが、よくこの記事をOKしたもんだ。 今回ばかりはフェルディナントあっぱれだな。

販売店側の対応の是非はさておき、結局は以下に延べられていることが全てです。

世間でどんなに褒め称えられているクルマであっても、自分の所に来た一台が(販売や修理を含めて)ハズレであれば、ユーザーは容赦も躊躇も無く離れていく。殆どのユーザーは“自分の一台”しか判断材料が無いからだ。誰でも嫌な思いをするのはイヤだもの。

メーカーにすれば「数万台のうちの1台」ですが、ユーザーにしたら「1分の1」ですからね。