asahi.com(朝日新聞社):トヨタ、07年に不具合把握 ペダル「問題なし」と判断 - 愛車
トヨタ自動車のアクセルペダルの不具合をめぐる問題で、トヨタは2007年に米国で苦情を受け、「安全性に問題はない」と判断していたことが30日、分かった。トヨタはこれまで09年秋の米国での苦情で不具合を把握したとしていた。
トヨタが米当局に提出した資料などによると、07年3月、ピックアップトラック「タンドラ」について、アクセルペダルが戻りにくくなるトラブルが報告された。
問題の部品は、アクセルペダルの根元にある。ペダルを安定して動かす部品だ。トヨタは調査の結果、高温の場所に長期間駐車すると、部品が湿気を吸い込んで膨張することを把握。ただ、「運転のしやすさ」の問題と判断し、リコール(回収・無償修理)を見送った。
この部品は、調査の最中、別のものに更新。欧州で販売する小型車も含め、幅広く採用されたが、替えた部品についても、欧州で08年12月ごろから苦情を受けていた。トヨタは調査し、後継部品も暖房などで生じる結露によって動きにくくなる恐れがあると分かり、欧州では材質や形状を変更。しかし、米国ではそのまま使っていたとみられる。
どちらの部品も湿気で形状や機能が変化する問題を抱えていたが、07年時点で早期に対応していれば、これほど大規模なリコール台数にはならなかった可能性がある。
ナイロン系樹脂などは、湿気を吸って膨潤することがありますが、同じようなケースでしょうか。
リコール隠しなど悪質なものではないと思いますが、それにしても高い勉強代になりましたね。