中国自動車市場 減税縮小でクールダウン?

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

中国自動車市場に息切れ感:日経ビジネスオンライン

自動車市場の先行きについて、業界内では今も楽観的な見方が少なくない。だが、北京亜運村自動車交易市場の元総経理で、販売現場の最新情報に詳しい蘇暉は楽観論に異を唱える。
 
「統計上は1月の販売も好調だが、それは表面的なものだ。なぜなら、統計データには昨年末のバックオーダー分が含まれているからだ*。北京、杭州、長春などの大都市のディーラーでは、1月の新規受注は前月比10%以上も減っている」(中略)
 
自動車市場アナリストの唐静によれば、旧正月(編集部注:今年の元旦は2月14日)を迎える2月の自動車販売はさらに減速し、ことによると前月比50%も落ち込む可能性があるという。中国の消費者のほとんどは、旧正月の休暇に新車の運転を楽しもうと、その前までにクルマが納車されるのを希望する。その反動で、旧正月明けからしばらくは例年販売が低迷するからだ。

中国政府も、自動車市場の過度な加熱を抑制しようとしているみたいですから、売れ行きが鈍ったとしても減税幅を元に戻すようなことはしないでしょう。

それでも各メーカーは、昨年のような伸びは期待できないとしても、プラス成長を前提に考えているハズです。 それが2ケタマイナスになったら、メーカーはパニックになるかもしれませんね。

販売現場の慎重な見方に比べると、自動車メーカーの姿勢はまだまだ強気だ。各メーカーが発表した新車の投入計画や生産設備の増強計画を総合すると、中国の自動車生産能力は2012年までに2000万台を突破する。これは3年で倍増するという意味だ。 (中略)
 
こうした強気の背景には、メーカー上層部が自動車市場の中長期的な成長を楽観視していることがある。上海フォルクスワーゲンの販売マーケティング担当マネジャーを務める張海亮は、「中国経済が長期的に成長すれば、自動車産業もそれに伴って成長する。2010年の自動車市場の成長率は15%に達すると見ている」と話す。
 
東風日産の乗用車部門総経理の大谷俊明は、さらに楽観的だ。彼によれば、今年の自動車市場は少なくとも10%、最大では20%成長する可能性があるという。これほど意気盛んなのは、2009年の東風日産の大躍進と無縁ではない。同社は昨年、新車を1モデルも投入しなかったにもかかわらず、販売台数は前年比48.1%増の51万8000台に達した。これは2009年初に立てた計画を13万台も上回るものだ。

バブルっていうのは、それに乗っかってふわふわ上昇しているときは最高なんですよね。 ひとたび弾けたら、真っ逆さまに落ちるだけなのですが。

〈語録〉ホンダ 近藤広一副社長|GAZOO.com

「中国市場は昨年、減税の恩典で相当伸びた。今年は反動が懸念されるが、ホンダは減税対象外の1・6リットル以上が主戦場。去年は57万台強、今年は63万、64万台以上を計画している」

「自分のところは大丈夫」と思い込んでいるだけじゃないのかな。