トヨタ、英工場で早期退職者を募集

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NIKKEI NET(日経ネット):トヨタ、早期退職750人を英工場で募集

トヨタ自動車の欧州法人(ベルギー)は11日までに、英国工場で750人程度の早期退職者を募集することを決めた。同工場の人員の約2割に当たる。これに伴い、昨年4月に導入したワークシェアリングは中止する。同工場ではこれまで雇用を維持しながら市場の縮小に対応してきたが、いっそうの合理化に踏み切る。
 
同工場のワークシェアリングは実質的に1割の人件費カットに相当する。ただ今年後半をメドに早期退職者の募集を始めることで、ワークシェアリングの必要性が薄れた。同工場では併せて、今年の賃上げも凍結する。

各国の販売奨励策も終わって、需要が落ちるということなのでしょうか。
価格競争で、欧州向けもインドやアジアから輸出する方向になってきているので、労働コストの高い英国やフランスの生産拠点は大変ですよね。

どうなるトヨタ、欧州でも深刻な不振(産経新聞) - Yahoo!ニュース

トヨタの1月の欧州全体の販売台数は、前年同月比1・1%減の6万2千台で、3カ月ぶりに前年同月実績を割った。特に深刻なのがドイツとフランス。ドイツは36・5%減の4千台で13カ月ぶりのマイナス、フランスも30・5%減の3千台と、両国とも30%以上落ち込んだ。英国も10・0%減の8千台と、半年ぶりのマイナスを記録した。
 
ドイツは昨年1月、9年以上たった車を新車のエコカー(環境対応車)に買い替えると、1台あたり2500ユーロ(約30万円)を補助する制度をスタート。エコカーを得意とするトヨタの販売に追い風となったが、昨年9月に制度は終了した。その後、独フォルクス・ワーゲンなどが大幅な値引きキャンペーンを実施し、トヨタは実績を大きく落とした。
 
フランスが2008年12月に導入した補助制度は、10年以上たった車を対象に千ユーロ(約12万円)が補助されたが、今年1月以降は700ユーロ(約8万4千円)に減額。英国は2月までに補助制度を打ち切った。
 
欧州での販売不振について、トヨタは「補助制度の期限切れによる反動は想定されていた」(幹部)とする。しかし、ブレーキペダルの不具合問題で、全世界で800万台のリコールを実施したことで需要が縮小。小型車「ヤリス(日本名ヴィッツ)」を生産するフランスの工場は2月以降、1日当たりの生産台数を千台から840台に引き下げた。英国工場でも昨年4月に導入したワークシェアリングを中止し、従業員の約2割にあたる750人の希望退職を今年後半にも募集する。

減税打ち切りの反動はトヨタだけではないと思いますが、それにリコールの逆風が重なっているところが、トヨタの苦しいところですね。