asahi.com(朝日新聞社):逆輸入マーチに特別検査工程 日産、タイ工場で品質確認 - 愛車
日産自動車は、今年夏から逆輸入に切り替える新型「マーチ」を生産するタイ工場の組み立てラインに、逆輸入車の特別検査工程を設けることを明らかにした。現行モデルをつくっている追浜(おっぱま)工場(神奈川県横須賀市)の日本人の検査担当者数人が常駐し、「日本品質」を維持しているか最終確認。日産初の新興国からの逆輸入に、品質を不安視する声に対応した。
生産ラインの最後部の検査工程のさらに後に、日本向け車両専用の検査工程スペースを設ける。日本の消費者が気にするドアの建て付けの微妙なずれやわずかな傷など、品質を細部までチェックする。輸入後も追浜工場で、輸送時の傷などがないか確認する。
また、組み立て工程にも追浜工場の担当者を配置。現地従業員を指導する。昨年から数十人をタイに派遣。ボルトの締め方などの基本技能向上や細かな傷を付けない丁寧な作業などを指導してきた。マーチの生産は12日、東南アジア向けから始まる。
昔、米国での現地生産車がはじめて輸入されたときに、各社ともPDIを念入りにやっていました。
今は海外と日本で品質レベルに差がなくなってきた(日本の品質が落ちた?)ためか、特別な体制は組んでいません。
でも、タイに行ったときに見たホンダの Jazz(前のモデル)は、リヤコンビとテールゲートのチリが、左右で5mmくらい違ってましたので、東南アジアの品質は油断できませんね。
NIKKEI NET(日経ネット):日産90万円マーチ 「国内で年内発売」ゴーン社長表明
日産自動車のカルロス・ゴーン社長は3日、ジュネーブ国際自動車ショーで、世界戦略車「マイクラ」(日本名マーチ)を年内に国内で発売する計画を明らかにした。日本向けモデルはタイの工場で生産する。価格は未定だが、先行する海外では今春から1万ドル(約90万円)程度で販売する予定。
日本での売価はいくらになるんでしょうね?
<日産>新型マーチ103万円~ タイ生産でちょっぴり安く(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
日産自動車は12日、タイで生産を始めた新型「マーチ」の販売価格を、37万5000~53万7000バーツ(約103万~147万円)と発表した。日産は同モデルを低コストの「世界戦略小型車」と位置付けているが、品質維持などとの兼ね合いが難しかったとみられ、現行の標準モデル(約110万~180万円)を大幅に下回ることはなかった。
日産は08年5月、マーチの生産拠点を日本、英国からタイやインドなど新興4カ国に全面移管すると表明。部品数を1~2割減らし、現地調達部品を増やすなどしてコストを抑え、将来的に160カ国・地域に投入し年間100万台を販売する目標を掲げている。日本で販売するマーチも、タイからの輸入に切り替える予定だ。
トヨタ自動車やホンダなども同様の戦略車開発を進めているが、「高品質と低価格を両立させるのは難しい」(大手メーカー幹部)といい、価格決定では各社とも苦しい判断を迫られそうだ。
ホンダのスクーター「Today」の例でわかるように、海外生産による品質の「アラ」を納得させるには、インパクトのある低価格が必要です。
「Today」の場合は10万円でしたが、コンパクトカーだといくらでしょうね? 100万円を切るグレードとかは珍しくないですから、「ナナキュッパ」くらいじゃないとインパクトないのでは?
日産自動車、世界戦略車の新型「マーチ」をタイで発売 - クルマ - Tech-On!
タイでの予約注文受付は2010年3月13日に開始し、「バンコク国際モーターショー2010」が開幕する2010年3月26日に発売する。価格は、37万5000バーツ(約103万円、1バーツ2.74円換算)~53万7000バーツ(約147万円)である。2010年度に同国で2万台の発売を目指す。
タイ政府は、同国における温暖化ガス排出・燃料の削減と自動車産業の投資促進を目的としたエコカー政策を施行しており、新型「マーチ」は、タイにおいて初めてこの政策に適合するモデルとなる。
新型マーチは、新開発となる排気量1.2Lの3気筒ガソリンエンジン「HR12DE」を搭載し、CO2排出量は120g/km。5速MT(手動変速機)もしくは、副変速機構を備えるCVT(無段変速機)を用意。
このCO2排出量は、欧州基準なのかな? 欧州向けホンダJazz 1.2Lが 125g/kmですから、いいところではないでしょうか。