トヨタ、営業黒字に転換 リコールの負担増回避 :日本経済新聞
トヨタ自動車の2010年3月期は、本業のもうけを示す連結営業損益(米国会計基準)が黒字に転換したもようだ。黒字額は現在集計中だが、500億円前後(前の期は4610億円の赤字)に達する可能性がある。従来予想は200億円の赤字。円安やコスト削減で2期連続の赤字を回避した。
トヨタは2月時点でリコール関連の収益マイナス要因として1700億~1800億円を見込んでいたが、追加の大幅な負担増は避けられたようだ。
インセンティブ使いまくったとはいえ、米国販売はむしろ増加していたくらいですしね。 為替差益が出たのも幸いでした。
北米での集団訴訟もありますが200億円もいかないでしょうし、損益に直結する部分はそれほどの影響はないのではないかと思います。 むしろ傷ついたブランド力が癒えるまで、どれだけかかるかが気にかかります。
各社は1~3月期の為替レートを1ドル=88円弱(7社平均)で想定していた。実際は3月末にかけて円安に動き、1~3月平均は90円台半ばになった。自動車は為替の影響が製造業で最も大きく、7社では対ドルで1円の円安が営業利益で年645億円の上積み要因になる。
例えばホンダは対ドルで1円変動すれば、120億円の利益が動く。1~3月期は1ドル=87円で想定していたので、円安が100億円超の増益要因になったもよう。日産自動車も利益が約100億円上向いたようだ。1円の変動で動く利益の規模が350億円(09年10~12月期ベース)と最も大きいトヨタ自動車など5社も、1~3月は想定より円安。7社では対ドル分だけで550億円強の利益が押し上げられた。
新興国通貨に対する円安も増益要因に働いた。オーストラリアドルの1~3月期の平均レートは1ドル=82円弱と、想定より円が下落。豪ドルの影響が大きい三菱自動車の場合、10億円超の押し上げ効果に。インドルピーも含めた新興国通貨では、7社で数十億円の増益要因となったようだ。
円安になってきたのが4QTRに入ってからだったので、差益といっても控えめな額ですね。 やはり自動車メーカーの利益は台数ですね。