矢野渉の「金属魂」的、デジカメ試用記:唯一無二の金属――リコー「GXR」(1) - ITmedia デジカメプラス
GRやGXでは、本体の薄さを意識するあまりシャッターボタンが横長の奇妙な形だったのが、大きな円形になった。しかも形状がいい。まるで機械式レリーズのネジ穴にソフトレリーズボタンを取り付けたような形だ。また、電源ボタンもスライド式を採用したり、モードボタンの文字をレリーフ加工したり、またそれにロックボタンを追加したりと細かい部分の質感を高める努力もひしひしと伝わってくる。
このカメラを貫いている思想は「金属」と「機械式」だ。軽量化は最初から考えず、いかに多くの金属を使い、機械としての存在感を高めるかに腐心しているかのように見える。立方体の金属の塊をナイフでこそげ取ったような上面、そして全身に施された梨地の加工。そのどれもが狙い通りで「あざとさ」が感じられない。
GXRって、なんか「軍用品」みたいな無骨さがあって、それもソソられる要素の一つです。
カメラユニットの装着が、「ライフルに弾倉を装着するようなイメージ」というのは言い得て妙ですね。