ホンダがCR-Zを中国に投入する理由

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中国の自動車バブルは崩壊しても一時的? パクリの減少と独自開発車の増加で 日本の優位はあと3年で崩れる 「北京モーターショー」核心レポート第一弾!|エコカー大戦争!|ダイヤモンド・オンライン

①記者会見のなかで、2012年にインサイト、CR-Zを中国市場に導入することを発表。現状でシビックハイブリッド、さらにプリウスも中国市場ではまだ販売が伸びていない状況。それでも、このタイミングでハイブリッド車を導入する意図は何か?
 
伊東社長「(市場の)先を読んでの行動だ。(現状でハイブリッドは)開発コストを売価に転嫁出来ていない。だが、中国での燃費規制が、当初の我々の予想より早いペースで厳しくなってきている。間違いなく近年中に、ハイブリッド車は中国市場での必須技術となる。(現時点で行動を起こすことで)中国の顧客にホンダのハイブリッド車の存在感を分かってもらうことが重要だ」。

日本を含めて他の国では、既に「ハイブリッド車=プリウス」というイメージがついてしまっていますからね。
プリウスは先代から既に中国でも生産していますが、価格が高いということで浸透するまでには至っていないようですし。

他には、

③中国市場が現在、過熱気味で、バブル状態にある。他社(=東風日産)では今年後半に市場の伸びが落ちると予測しているが、ホンダとしてはどうか?
 
倉石総経理「昨年(の急激な市場の伸び)は異常だった。今年の1~3月期でも、各社とも伸びているようにみえる。だが、実際には、登録車ベースで各社ともかなり苦しくなっているのは間違いない。昨年に各社とも工場の生産能力を上げているなか、現在は苦しいはず。このままのペース(での各社販売増加)はない。不動産バブルも現実化している」
 
「さらに(昨年の税制優遇の影響で)排気量1.6リッター以下の車が市場に溢れている。あるディーラーでは8万台以上の在庫があるという話だ。市場の流れに踊らされて、生産をあげることはしない。今年の市場は昨年のような伸びを期待していない」
 
「東風ホンダで年産24万台、広汽ホンダで年産36万台ペースであり、東風ホンダの第2工場でも、最初に6万台、その後10万台の能力拡大と、市場全体の動きを慎重に見ながら事業を進めていきたい。上海万博が終わった後に市場がどうなるのか…(も気になる)」
 
「ただし、基本的に中国市場は、まだモータリゼーションが本格化していない(ので、長期的には今後も大きく伸びるはず)。中国メディアからは『現在のホンダの事業拡大ペースは遅すぎるのでは』との指摘があるが、我々としては、小さく生んで大きく育てたい。これまで中国では、東風ホンダで7年間、広汽ホンダで13年間の事業経験があり、そのなかで既存顧客へのディーラーでのサービス体制を拡充させたい」

機会損失を恐れるよりも、生産能力過剰を心配しているということなんでしょう。 それでも昨年は、もうちょっと出せたんじゃないかと思いますけどね。