PHP研究所
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仕事の哲学
業務としてマネジメントをやるようになって、本棚にあるマネジメント関係の本を読み返しています。 その中に、田坂広志氏の『なぜマネジメントが壁に突き当たるのか―成長するマネジャー12の心得』という本がありました。
この本を購入したのは6年前で、まだ現役の設計者だった頃です。 どこで知ったのかは覚えていませんが、Amazonのマーケットプレース(中古本)で買ったのだと思います。
大局観とか複雑系とか深層心理とか、難しいことが書いてありましたが、一通り読んで興味深く思った印象があります。
当時は海外支援業務に応援に出される前で、「定年まで現役の設計者でいたい」と考えていたので、なんでマネジメントの本なんか買ったのかはよく分かりません。
でも実際にマネジメントに携わるようになってから読み返すと、ものすごく深いことが書いてあるなぁと思います。
たとえば「操作主義」について。 マネジメントをするようになれば、部下に役割を課して自発で動いてもらわねばなりません。 しかし、あたかもコマのように動かそうとすると、かえって人というのは動いてくれないものです。
自分自身、意に沿わぬ指示には反発したりするタイプでしたが、似たような過ちを4月早々にやってしまいました。 相手の不服そうな顔を見て、「こりゃイカン」とすぐに修正しましたが、「自分の思い通りに動かそう」なんて傲慢な考えは、気を付けていてもいつの間にか入り込んでしまうものです。
で、この『仕事の思想』ですが、これはむしろ社会人になったばかりの若者に向けた本です。 ですが「操作主義」の陥穽や「夢を本気で語ること」の大切さや、「顔を合わせることのない友人」に励まされることなどが語られています。 若者だけでなく、ヒネた大人も読んだ方がいいと思います。 本当にオススメです。