菅首相こす辛い「言いわけ」 「消費税10%」一転「公約じゃない」 : J-CASTニュース
菅直人首相の消費税を巡る「公約隠し」が始まった。10%への引き上げを「参考にする」発言について、「公約と受け止めて頂いて結構だ」と話していたのに、超党派での議論を「呼びかける」までが公約だと軌道修正を始めた。背景には内閣支持率低下があるようだ。(中略)
記事によると、その狙いについては、消費税論議から逃げない姿勢を示すことで「参院選の勝利への近道との思いもあるようだ」。また、自民党が消費税10%への引き上げを参院選の公約に掲げる中、選挙戦での違いをなくす「争点隠しになる」との思惑も指摘していた。(中略)
しかし、せっかくV字回復した内閣支持率は、「消費税10%」発言以降、下降路線に入る。一時は「参院選楽勝ムード」も出たが風向きが変わってきた。6月17日の首相発言の後、19・20日の両日に各社が実施した世論調査で、内閣支持率は朝日新聞で9ポイント下落(1週間前調査と比較)の50%、読売新聞で4ポイント下落(同)の55%と落ち込みを見せた。さらに読売新聞が25~27日に実施した調査では、内閣支持率は50%と、前回より5ポイント下がった。また、朝日新聞は26日付朝刊で、「民主 過半数微妙」の見出しで、世論調査を踏まえた参院選序盤情勢の分析記事を掲載した。(中略)
菅首相も、「誤解」を生んだのはマスコミのせいだ、といわんばかりの「言い訳」を始めている。産経新聞(6月28日朝刊)によると、「菅首相はカナダ・トロントでの同行記者団との懇談で報道に八つ当たりした」。こう言ったのだそうだ。「私は(各党に消費税の議論を)呼びかけると申し上げたが、皆さんが書いている見出しだけ読むと書いていない。もうちょっと正確に言ってほしい」
自民党の案をパクっておけば争点にはならないだろうと、「公約と受け止めて結構」と大見得を切ったら、争点になってしまったので慌てて「議論を呼びかけるまでが公約」と言ってるんですね。
「綸言汗の如し」とは、ここ数代の首相でよく引き合いに出される格言ですが、管首相は何も学んでいないようです。