祭りのあとの寂しさ

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昨晩は最後まで観ました。 だから負けちゃったのかな、とも思いますが、それでも日本代表は本当によく頑張ったと思います。 最後までみんな走っていたし。

カメルーン戦後には金子塾の面々に、「アンチ・フットボール」だとか「サンドバッグ・サッカー」だとか言われたけど、限界まで頑張った彼らによくもそんな言葉を吐けるものだと思う。

J SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】日本代表のサッカーはアンチフットボールなのか?

たしかに、華々しい個人技が見られるわけではない。スペクタキュラーなゴールがあるわけではない。だが、延々とボールの奪い合い演じ続けるのも立派なサッカーなのだ。いや、そもそも150年前にサッカーが生まれた頃、フットボールというのは、ボールの奪い合いが主体のゲームだったのだ。カメルーン戦やオランダ戦でのような、ゲームの流れを読みながら、自在に戦い方を変えたり、この日のパラグアイ戦のように激しいボールの奪い合いを繰り広げたり、つい先日までナイーブな大人しいサッカーしかできなかった日本代表とは思えないような戦い方だ。日本も、本当に大人のフットボールができるようになったものだ。
 
今回のワールドカップでの日本代表は、相手との力関係を考えて、相手の良さを消しながらしっかり守って、カウンターやセットプレーで点を取るという戦い方をした。いわば、ゲーム戦術を駆使して勝ち抜いた大会だった。試合のために戦略を立て、うまくそれを実践すれば、多少実力的に劣るチームであっても勝利を収めることができる。あるいは、コンディションが良ければ実力差はひっくり返せる。それが、サッカーというスポーツの面白さであり、ワールドカップのようなトーナメントの醍醐味である。もちろん「守りを固めてカウンター」といっても、それはそれなりの技術、戦術がなければ実行できるものではない。

ここ数年、観客の減少が続いていた日本代表の試合で、こんなに日本中が熱気に包まれたのはいつ以来でしょうね?
願わくば、この熱が次の世代を担う少年たちに伝わって、本田が言った「W杯で優勝する」という目標をリアルに目指してもらいたいものです。